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14ひきのあさごはん みんなのレビュー
- いわむら かずお (作)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:童心社
- 発売日:1983/07/01
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紙の本
絵のやさしさ、色あい、繊細さにはまってます
2002/09/04 23:27
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投稿者:まゆママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘が2歳半ごろ、ネットでなにげなく購入した絵本の一冊でしたが、届いて中を開いてびっくり。子供の絵本とは思えないほどの細かい繊細な絵で、特に植物なんて『ボタニカルアート』といってもおかしくないほどの仕上がりで、私のほうがすっかり絵に見入ってしまいました。
絵だけでなく、ストーリーもすごく季節感があって素朴でいいですよね。今ではなかなかない大家族の様子や季節の行事のことも描かれていて、子供にはこの絵本から少しでも感じてもらえれば…と思っています。
娘はというと、絵の中に隠れている虫たちを読むたびに探し出したり、おとうさんの作ったシチューを私が結構本気で「うわーおいしそう! ママ食べたいなー」というと、「ママだめだよ。およそのおうちのごはんだからたべちゃだめ!」といったりして、なかなか気に入っているようです。
これからも14ひきシリーズを集めていきたいと思っています。
紙の本
このロングセラー絵本<14ひき>のシリーズ、カバーを外すと表紙には違う絵が現れること、ファンの皆さんならご存じですよね?「よい絵本」選定、絵本にっぽん賞。
2002/07/17 20:06
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投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本のカバーでは、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、そしてきょうだい10匹のおなじみ14匹の大家族が、みんなでバンザイのような格好をしている。そのカバーを外してみると、全員ラジオ体操のひとつのポーズで片手を挙げて脇腹を伸ばしている。
カバーと表紙の絵柄を別のもの、しかもカラーのまま2種類にするということは、制作サイドにとってはかなり贅沢な選択である。印刷に当たって製作されるフィルムのコストは安くない。ひとつで兼用できるはずのフィルムのコストがダブルでかかってくるということになる。そこまでしての茶目っ気ある楽しい工夫だが、図書館用に装備された本では、カバーと表紙の双方を楽しむことができない。個人所有を意図した本の制作は、ある意味、読者に贅沢を強いることにもなりかねないなとは思う。
この人気シリーズが初めて世に出たのは、1983年。当時、幼稚園児として小学生として愛らしいねずみたちのキャラクターに触れた人たちも、20年近くが経て親となる世代にさしかかっている。親から子へと手渡されるケースが多い絵本であるから、この絵本のファンも第二世代に入ってきたと言えるだろう。
いわむらかずお氏が他の出版社で、ある作家のお話につけたねずみのキャラクターがこのシリーズの誕生するきっかけだったとも聞いている。熱心な女性編集者(現在は会社代表)の働きかけで誕生した絵本であるとも聞いているが、版元じしん、このシリーズがなぜここまで爆発的に当たったかと驚いているらしい。
しかし、作り手たちが愛情を込めて小さな工夫、小さな仕掛けを施した本であれば、それが完成したとき、いくつかの魔法が結びつくようにして本全体から立ち昇ってくるオーラみたいなものが存在するのではないか。私は、物作りの極意とはそういうものだと信じている。
小さな工夫のひとつとして、タイトル文字の色が挙げられる。子どもの本の編集者として先輩であった夫が、「このスミのせというのが渋いんだよね」と言っていたことがあった。子どもの本のタイトルで、目立たせるたいのであれば印刷用語でいうところの「金赤」、つまり真っ赤である。もちろん表紙の絵の色調に合わせたタイトル色が選ばれることは言うまでもない。
このカバーであったら、何色にするか。おそらく私だったら、焦げ茶か濃いモスグリーン、橙色といったところを選んでいただろう。黒色というのは、子どもの本としてはタブーみたいなところが当時まだあって、この選択はかなり大胆に感じられた。
20年たった今でも、私はこのシリーズのタイトルを眺めるとき「確かに渋い」と思う。
森の朝。木の家で目覚めた野ねずみ一家。着替えをして挨拶を交わし、顔を洗ってから子ねずみたちは野いちごを摘みに出かける。そのあいだ台所では、おかあさんとおばあさんを中心にパン作り。おとうさんとおじいさんは、外のかまどでシチューを煮ている。
野いちご係たちが帰ってきて、一家はごちそうがのった大きな丸テーブルを囲み、一日の始まりの朝ごはんを楽しもうというところでエンド。
各々のキャラが描き分けられ、森や家の様子がきめ細やかに表現され、絵を眺めるだけでお話の展開がわかる絵本らしい絵本。絵に施された工夫を読み取るのは子どもたちだ。
紙の本
これでいわむらかずお氏のファンになりました
2000/09/18 12:09
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投稿者:絵本大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
息子が2歳の頃、この本にはまりました。
14匹のねずみの家族の、起床から朝ごはんのテーブルにつくまでのさまざまな支度などが、
本当に美しい絵と、絵を読むためのよく練られた美しい日本語で進められていきます。
こどもにとって「絵本は絵を読む本」と強烈に実感できる1冊です。