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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まいごのお人形、意外と快適にやっているみたいに見えますが。
素敵な女の子が見つけてくれて、大事にしてもらえそうですね。
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あるところに、ちいさいおにんぎょうがいました。
でも、もちぬしの おんなのこは にんぎょうなんか すきではありませんでした。
もちぬしのおんなのこと はぐれてしまったおにんぎょう。
おにんぎょうは、もちぬしのおんなのこから「みっともない!」といわれたり まいごになってしまったことがかなしかったのです。
おにんぎょうがまいごになってしまった、スーパーの冷凍庫のなかはとてもさむくて きけんがいっぱい。
おにんぎょうは きょうがもういく日なのか わからなくなりました。
ある日ふとうえをみあげると そこにしらないおんなの子がみえました。
しらないおんなの子は、おにんぎょうのために オーバーとぼうしをプレゼントしました。
あたたかいふくをきると、おにんぎょうはずっときぶんがよくなり、じぶんのことを かんがえてくれるひとのことをおもって、しあわせなきもちになりました。
おんなの子は、スーパーのれいとうこにすむおにんぎょうとなかよしになりました。
そしてある日。
おにんぎょうはおんなの子のうちにつれてかえってもらいました。
おんなの子はおにんぎょうをかわいがり、たくさんあそんでくれました。
けれどもおにんぎょうがだいすきだったのは、ほかのおにんぎょうとあそぶことでした。
ほかのおにんぎょうは、おにんぎょうの冷凍庫でのぼうけんのはなしを、とてもよろこんできいてくれたからです。
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申し訳ありません、現在品切れ状態です。
購入できません。20130618
復刊ドットコム
http://www.fukkan.com/
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持ち主はいつ戻ってくるのだろうと待ちながら読んでいたが帰ってこなかった。だけど、新しくきた女の子が人形のことを大切に思っていて服を作ったり行動にうつして、それを人形も、大切にしてくれて嬉しいと思えるところがホッコリした。
マッチ箱がベットも可愛い
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タイトルにある「まいごになった」は、子どもに向けた書き方をしている訳ではなく、文字通り、『迷子になった』おにんぎょうのお話であり、そこに籠められているのは、お人形を通して見た、人生の悲劇と喜劇であり、それは、この絵本の色使いが紫と橙(陰と陽)のみで、交互に展開しているところにも、よく表れていると思います。
おにんぎょうが好きではない、持ち主の女の子は、ある日、スーパーの買い物の途中で、何気にレインコートのポケットに手を突っ込んだ時、そこに入れたまま忘れていた、おにんぎょうの存在に気付き、「みっともない にんぎょう!」と、女の子はまたそれをポケットに戻したつもりが、無意識にスーパーの冷凍庫の中に落としてしまい、後に残ったのは、誰にも気付かれず、そこに佇む、一人ぼっちのおにんぎょうでした。
そして、本書のおにんぎょうには、人間のような感情があったり、自ら動いたり食べたりすることも出来るといった、絵本ならではのファンタジーが特徴的で、最初は創作ものとして楽しんで読んでいた私も、次第に、逼迫された現実味のある切実さを感じさせられて、それは、おにんぎょう自身の、
『「みっともない」と言われたことや、迷子になったことが、とても悲しかった』といった素直な気持ちであったり、それでも挫けずに、色々と冷凍庫の中を探索して望みを見出そうとする、人間らしさがそう思わせるのでしょうし、更に極め付けは、悲しさを紛らわす拠り所が、かつて迷子になった時のエピソードであり、そんな悲しみのやり過ごし方が、より人間味に溢れているように思われて、とても切ない。
しかし、そんなおにんぎょうにも、ついに救世主の女の子が現れるわけですが、ここでの展開が、また印象的であり、おにんぎょうを見たときの女の子の気持ちは、『とてもさむそうで、さびしそうにみえました』や、『おにんぎょうのために なにかを してやりたい』といった、子どもならではの空想的な見方というよりは、まだ大人のような先入観に満たされてない見たまんまに物事を捉える、これまた子どもならではの純粋さであり、それは、何かを贈るにしても、きちんと箱に入れて、ハトロン紙で包み、紐できっちり結ぶことや、姿見くらいの大きさの鏡を贈り物にしようと考える、女の子だからこそ分かるような優しさ(というより一人の女性か)といった点に、おにんぎょうという概念を通り越した、同じ人間に対して何をしてあげればいいのだろうという、そんな思いやりの気持ちの大切さを教えてくれたように、私には感じられまして、本書が、『〈岩波の子どもの本〉創刊70周年記念リクエスト復刊』の一冊として選ばれたのも納得できるようでした。
ただ、これだけで終わらないところに、本書のもう一つの味があると思い、それは、おにんぎょうが何より好きだったものが、色々としてあげた女の子に対するものでは無かったことで、いわゆる、ちょっとビターな終わり方なのがどうかなと、最初は思いましたが、よくよく考えると、確かに現実にこういう事って割とあるよなと思い、その人の為にしてあげたけれど、結局、報われなかったという、そんな点にも妙に現実��があるようで心に染みましたが、逆に、女の子には決してそれが知られることのない設定には、作者の密やかな優しさがあるようで、また染みるものがあった、石井桃子さんの丁寧で優しい訳も印象的な、1966年の絵本です。
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小学校低学年の時鍵っ子で学校の隣にある小さな図書館に寄り本を借りて読むのが大好きでした。
何故かこの絵本が好きで何度も読んだ。
小さなマッチ箱の世界に淡い夢を見ていたのかな…
大人になり古本屋で再会できました
大切な一冊です^_^
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「ある日お母さんといっしょにスーパーに行った女の子は,冷凍庫の中に小さなお人形を見つけました.寒そうでさびしそうに見えるそのお人形のために,女の子はちっちゃなぼうしとオーバーを作って届けました.」
「「岩波のこどもの本」シリーズは、原書は絵本だが、サイズが統一され、子どもの読みやすい大きさで手に取りやすい本。ひとり読みを始めた子どもたちにとって、自分で本を選ぶことは、おとなが思っているより難しい。大人とと違って書評などの手がかりがないので、子どもは表紙の絵や活字の大きさ、本の厚さで判断するしかあない。そこで、本を選ぶ手助けが合った方が、読むことに集中でき、読んで楽しいという経験が積める。「読んでみたらおもしろかった」という体験を積み重ねて、本への信頼感を育て、活字を追う事が苦にならずに本が読めるようになる。」
(『わたしたち、子どもの本の応援団』越高令子+山浦美幸+佐藤あけみ 著 かもがわ出版 より)