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フォーチュン氏の事件簿 みんなのレビュー
- ヘンリー・クリストファー・ベイリー (著), 永井 淳 (訳)
- 税込価格:1,100円(10pt)
- 出版社:東京創元社
- 発行年月:1978
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文庫
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紙の本
要チェック
2005/07/09 23:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レジナルド・フォーチュンは本業は開業医師、ある事件をきっかけにスコットランド・ヤードの刑事と知りあいになり、その推理力をかわれ、難事件がおきると捜査に協力するようになる。1900年代の初めから半ばにかけて活躍した素人探偵です。
本書には短編7作が収録されていますが、数ある短編の中から精選されたのでしょう(ちなみに巻末の解説によるとフォーチュンものの短編集は12冊あるそうです)、短編の代表作とされ、あちこちのアンソロジーに採録されている『黄色いなめくじ』に優るとも劣らないできばえのものばかり、とても楽しめました。
惜しむらくはフォーチュン氏の人物像、副題に『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』とあるのですが、かの名探偵と比べるとどうしても地味な印象を受けてしまいます。まあ、ホームズがあまりに強烈でエキセントリックすぎるということもあるのですが。そのためか、作者とともにあまり知られていないようで、翻訳されている作品数も少ないのですが、訳されているものはどれも水準以上のでき、ミステリが好きだけどまだ読んだことがないという方、ベイリーという名前、要チェックです。
紙の本
一筋縄ではいかない《ホームズのライヴァル》の登場
2002/03/01 02:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クロフツやクリスティらと共に、ミステリの黄金期を支えた作家であるベイリーの生みだした、名探偵レジナルド・フォーチュンの活躍を描いた短編集。
この探偵は、強い好奇心で広い範囲の知識を得ているという医師を本業とし、警察からの依頼を受けて、事件の解決に乗りだす。彼は、人の感情に対して微妙な反応を示し、犯人や事件の存在に気づいた上で、さらには解決してしまうという直観派の名探偵。
当時としては長めだったと思われる枚数の短編が並び、読みごたえは十分。容赦なく酷い目に合う人間が描かれているなど、ホームズシリーズよりも硬質な物語となっているのは、ドイルに比べ、ベイリーにシニカルな一面があったからか。
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