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フランス白粉の謎 みんなのレビュー

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みんなのレビュー20件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (7件)
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  • 星 1 (0件)
20 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ミステリの薀蓄

2004/04/09 05:15

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:明けの明星 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミステリ(または推理小説または探偵小説または……)の定義については、これまで様々なことが言われてきた。現代において完全な定義をすることは不可能である。ミステリは本当に多様に発展したので、それをひとくくりにまとめることは、ちょっと無理だ。
ポオが書いたミステリは何だったか。そこにはまず謎があり、推理があり、解決があった。だから、もっとも広汎にミステリを纏め上げる定義は、「謎とその推理とその解決(真相)を中心とした物語」となるだろう。乱歩のように、「主として犯罪に関する」と頭に付けてもいい。探偵役が必要なのは、この推理の部分をやらなければならないからだ。
本格ミステリとは何か。ポオの探偵小説は種であり、そこから樹木が生まれた。本格とは幹の部分に価するものだ。忘れてはならないのは、それが伝統的に築き上げられたものだということだ。本格ミステリが完成したのは、いわゆる黄金時代であると思う。ポオ自身が伏線の妙やアリバイ崩しやどんでん返しを発明したのではない。ポオが基礎的な要素を一挙に提示したのだが、すべてを、ではない。その樹木を発展させる活力となったものは、知的な面白さを求めるという人間の一側面である。人間がこの知的な面白さを忘れないかぎり、ミステリの樹木は枯れることがないだろう。
「本格ミステリ」と一口に言っても、その種類は様々であり、当然その様々な種類は許されるべきなのだ。
では、その広汎なミステリのなかでも、ぼくが最も好きなミステリの特徴を一言で表せば、こうなる━━「犯罪分析の論理学」。……つまり「推理」の部分をクローズアップし、論理的に揺るぎなくしたものだ。
名探偵エラリー・クイーンは「犯罪分析の論理学」のスペシャリストである。例えば『フランス白粉の謎』。この複雑な事件を、エラリーは徹頭徹尾、論理で解く。
驚くべきなのは、これが作者の第二作目だということだ。物的証拠と状況証拠をちりばめて、堅実な分析的思考を探偵に駆使させる作者の手際は、デビューニ作目にして、すでに名人の域である。
解説に作家クイーンが提唱した「推理小説批判法」が紹介してある。10項目を10点満点で評価して、合計が何点になるかで、そのミステリの質を総合的に評価しようとしたものだ。
この『フランス白粉の謎』にもぼくなりに適用してみると……プロット6、サスペンス6、意外な解決6、解決の分析10、文体7、性格描写6、舞台10、殺人方法5、手がかり10、フェアプレイ10━━で、76%である。作者クイーンによると、この作品は「佳作(70%)」以上「秀逸(80%)」以下、になる。

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紙の本

はなれわざ

2001/08/03 12:18

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:女王 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品はミステリー史上に残るはなれわざを演じてみせたことでつとに有名である。それは「最後の一行で犯人を指摘する」ことだ。この作者らしく謎解きのパートは非常に長いのだが、それでも最後まで真相は判らない。お見事。

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紙の本

フランス白粉の謎

2001/08/31 13:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「フランス白粉の謎(以下、本書)」は、「ローマ帽子の謎」に続く国名シリーズの第二作目である。クイーンといえば名実共にミステリ黄金時代を築きあげた偉大な作家の一人(というか二人だが)である。
 本書に登場する探偵の名は作者と同じ「エラリィ・クイーン」である。本書を読む限りでは、この探偵役は決して活動的ではない。どちらかと言えば家にじっとしていて情報が入ってくるのを待つ安楽椅子型の探偵にも見える。しかしながら、本書を読むと非常にアクロバティックな印象をうける。探偵役を中心に進む物語は、動的なシーンの転換も無く、途中劇的な変化がみられるわけでもない。では何故か。
 場面としてはあくまで静的なものが続くにも関わらず、アクロバティックな雰囲気を感じるのは、なによりも探偵エラリィ・クイーンによる論理展開のダイナミズムによるところが大きいだろう。特筆すべきは、本書が成した快挙、まさに推理小説の骨頂とも言えるが「最後の一行で犯人を名指す」ことであろう。この様な挑戦は常に試みられ、他の作品においても少なからず実践されているが、本書の衝撃感を超える作品は寡聞にして聞いたことが無い。
 ミステリの黄金時代の勢いを感じさせてくれる良書である。

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紙の本

いつもながら圧巻の推理

2021/06/06 11:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

国名シリーズ第二弾。読んでいてこれも全て伏線なんだろうなぁと楽しく読み進められます。全編伏線に満ちていて、エラリーの理詰めの推理が冴え渡ります。特に最後の60ページで犯人に対して有無を言わさず、論理的に迫っていくこの迫力は圧巻の一言!古典と言われながらも、現在の数多くの作家をも凌ぐ実力であることを痛感。ただこの作品で唯一、残念なのは犯人のインパクトが薄いこと。それ以外は満点の出来に感じました。

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2005/02/22 02:08

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2007/05/24 01:23

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2008/05/29 08:45

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2010/02/16 22:26

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2012/10/12 11:01

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2014/04/27 05:22

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