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ダメだ。名作なんだろうし、そう言われている理由も分からなくはないけど、面白くないものは面白くないし、苦痛なものは苦痛だ。この手の名作を読み込む根気も能力も無い。
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印象深いエピソードが次々とでてくる。それらがどう繋がっているのか、全体として何が伝わってくるのか、それはまだ謎である。
字が小さく、老眼にはつらい。
内容も癖が強い。
さて、主人公はなぜ小さいのか。
太鼓とは何か。言語の暗喩かと思ったが、より正確には「声」の暗喩、どうにもならない意志の暗喩ではないか、と今のところは感じる。
第一部の終わり方は、考えさせられる。それぞれの人生の重みと軽さを同時に示している。
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「ぼく」と「オスカル」の書き分けは何なのだろう…?声の代わりに太鼓を叩き、音のない歌でガラスを割る、3歳で自ら成長を止めた男の子の語り。精神病棟からの回顧録はどの程度信頼できるのやら。
難しいやら意味が分からないやら映画がグロいやら散々な前評判(?)を念頭に怖々読んでみたが、そこまで頭がおかしい感じでもなかったかなという印象。埠頭にて死んだ馬の首から大量の鰻が出て来る場面は、文字で読む分にはインパクトもそれほどなく、その後の母親の辿る道が只々哀れ。とはいえ息子を放って従兄と関係を持ったり、夫の過去の過ちを攻め続けたりと、同情できない面ばかりだが。
比較的安定した精神状態の主人公の軽い自己紹介から始まって、祖父母の交わり、母親の誕生と死、そして自分の生い立ちという風に、時系列は割としっかりしている。猥雑な「悪のビート」に辟易しながら行き着くは、続き物としては完璧過ぎるラスト。二つの対戦の最中のダンツィヒが舞台ということで、雰囲気は常に張り詰め、穏やかでない。障害者の視点や彼らの描く世界を期待して読むと期待外れだが、名高い世界文学たる所以は十分にあると思う。
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さらっと性描写やアンモラルな描写も
ちらほら混じってきます。
そこのところは要注意。
太鼓に執着し、太鼓がそばにあった
まさに気狂いそのものの男の思い出。
なにがなんでも太鼓を放さず
放そうとした教師にまで太鼓の能力を
ぶち当てた少年時代。
そして起こりながらも彼を支えた母の
突然の死。
まあ本当、おかしい作品ね。