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私は大体好きな本つながり(例えば太宰→チェホフとか)で読んでいるのですが、たまたま本屋で紹介されていたので気になって読んだ本です。で、はまりました。背景は世界大戦と絡んで劇的に変化していくのに淡々と進んで行くオスカルの人生。ダンツィヒという特殊な地域の歴史も含め興味深いです。映画はまだ見てない。
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難しい。字を追っても言葉が入ってこないのだけれど、なんとか読んでみた。イメージが強烈で、頭にこびりつく。わたしにはイメージの断片のような物語。でも奥になにか強い強いものが潜んでそうで、がんばったが、いかんせん読みづらい。
第二部途中でギブアップ。いつか最後まで読もうと思う。(その無気力をグレフ婦人のもとへ運ぶーまで読了)
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JAPANが取り上げた(違うよ)のが、解る気がしますねー。戦争が、やってくるのを待ちながら?自ら3歳で゛成長を止める゛そんな主人公。ポーランドと言う国に興味があったのもあって一気に3部読みました。それでも、ちゃんとテーマは解ってないと思います(汗)
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成長が止まったままで少年の姿形をした主人公によって織り成される物語。一見して非常に愛くるしく親しみやすいような印象を受ける作品だが、実在する背景や内包する意味合いなどは難解そのものであり、小説という分野が突き詰めるベクトルにおける一種の到達点のような作品だと思う。
一読しただけでは十分な理解に至らない高度で愉快なパズルのような作品。
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ノーベル賞作家 ギュンター・グラスの代表作。3歳の時に階段から落ち、それ以来成長が止まってしまったオスカルが主人公。オスカルは凄い才能を持っている。声でガラスを割ることが出来るのだ。主人公がそんなもんだから、周りのヤツらも曲者ぞろいだ。時代は第2次世界大戦前夜、ナチの靴音が響いている。ところどころに下ネタが挿入されていて、これがまた何ともいえない。決して分かりやすくはないし、ちょっと下品な部分もあるけど、なかなか読ませる小説だと思う。まだ第一部だけど…。
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厚みのない本、どこか童話のような粗筋、高い語彙力を求められるわけでもない文章表現、なのに全く読み進められない不思議。特にこの1巻はその傾向が顕著で、最初から読み始めて100頁程で5回挫折しました。しかしそこを過ぎると素晴らしく楽しい世界が開けてきます。
長所:表紙の水色がキレイ
短所:絵がイメージと違う
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第一部読了。3歳で体の成長が止まり、声により物を破壊する力を持つ少年(?)オスカルの半生。その第一部として、精神病院にいる「今日」から、自分のルーツ〜母の死に至るまでのあらましが書かれている。登場するモチーフがユニークでこの独特の世界に入り込めるまでにけっこう時間がかかった。言葉の洪水感がガルシア=マルケスの著作を思い起こさせる。きっと、グラスは嘘の話を作るのが上手い人だ。なんとかついていけるようになったところで
、第二部へ。
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「ラブレーの子供たち」でこの本を知った。
3歳で成長が止まり、
声でガラスを破壊する少年の半生。
第一部では、少年のルーツから母の死までを描く。
馬の頭から鰻が出てくるのはトラウマものだろうなぁ。
何を描きたいのかはまだよくわからないが、
続きは気になる。
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正直なところ、ようやく第一部を読み終えた、というのが率直な思い。
特に難しい単語が使われているわけじゃない。でも、この小説は他の小説で同じ分量を読了した時より、数倍疲労感がある。
この小説は書かれた内容をそのままに捉えるのではなく、当時の漠然とした不安な世相や、人間が根源的にもつ欲望や心理など、いままで数多くの小説家や芸術家が、その完全な描写化に挑戦したが、表面をなぞるだけか、あるいは全くの失敗に終わっていたものを、グラスはこの作品により、描写化への完成へ大きく近づいたというようなことが一般的な評価だろう。
つまり、この小説ではそれぞれの表現に隠喩(メタファー)が存在し、すなわちオモテとウラとで多面的な意味が盛り込まれているため、読者は隠喩を正確に読み解かなければ、いくら読んでも作者の意図の数パーセントも理解できていないという、まさに読者の読む力が試される恐ろしい作品なのである。
そう、この小説の正体はまさに、3歳児のこども。
表面上は、ニコニコしたイノセントな子どもに見える。しかし、無用心に近づくと本当に痛い目にあう。3歳の子どもなのに、大人と接する時以上に体力と精神力がいる。やっかいだ。理解不能だ。子どもって何考えているのかわからない。自分のペースを完全に壊されてしまう。疲れる。
でも楽しい。愛らしい。複雑な気分。
(2007/5/9)
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普通の本のように、一行一行読んだわけではない。
冒頭はそうしていたのだが、だんだんと読むのが苦痛になってきてしまったため、ざざっと全体を読んでいく方法を採った。
作者はいったい何を考えているのだろう?というのが感想であった。
私の読解力では、まったく理解できなかったのである。
他の読者の方はどのように読解しているのか調べてみたところ、自分がいかに読解力がないかがわかった。
中には、「大変面白く、すぐに読破してしまった」という人もおり、尊敬してしまう。
主人公は現実逃避をしており、結末では現実を向き合わなければならなくなってしまうそうだ。
自分の力不足さにがっかりである。読解力を向上させたいものだ。
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意気込んで第3部まで借りたけど、無理に読まなくても良さそうなので第1部で終わりにします。幻想小説?示唆に富む系なので、話の中に金言散らばってたりはする。うーん
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『百年の誤読』から。って、もうこれで何冊目になるんだろ。何はともあれ、名作への免疫をってことで、集中的にトライしてます。”見た目三歳児”の回想によって物語が紡がれるから、結構あっちやこっちやに話が飛びまくるイメージがあり、特に最初の方、ちょっとしんどく感じてしまいました。でも、お祖父さんの思い出やらが無事(?)終わり、いよいよ主人公が登場してからは、それぞれの面白エピソードが繋がってきたりして、なかなかに味わい深くなってきました。ナチスがだいぶ生活の中に膾炙してきたところで第一部は終了。
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原書名:Die Blechtrommel(Grass,G?nter)
大きなスカート◆いかだの下◆蛾と電球◆アルバム◆ガラス、ガラス、小さなガラス◆時間表◆ラスプーチンとABC◆シュトック塔から響く遠隔作用の歌◆演壇◆ショーウィンドウ◆奇蹟は起こらない◆聖金曜日の食事◆足のほうへ行くほど細くなる◆ヘルベルト・トルツィンスキーの背中◆ニオベー◆信仰 望み 愛
著者:ギュンター・グラス、1927ダンツィヒ(ポーランド・グダニスク)生、小説家・劇作家(ドイツ)
訳者:高木研一
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文章が普通ではない。
抽象的な表現、婉曲的な表現が多く、何について書かれているのか理解するのに苦労する。
その苦労は報われないことも多い。
なかなか体力を求められる読書。
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うーむ、こういう感じの、つまり昔の文体の、ヨーロッパの知的階級向け読み物というのはどうも合わないんですよね。確か映画もうーん、と思った記憶あり。
その意味で、日本人が訳した小説と映像化という「変換」が同じ水準にあると、少なくとも当方には思えたのは結構興味深いかなと。