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紙の本
楽しく言葉を覚えられそう
2002/07/08 11:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安野さんのイラストで、五十音が一文字一文字紹介された本です。
例を挙げると、「あ」のページなら、左ページに「あ」の文字が木目調で描かれていて、右ページに「あんぱん」とそれに寄って来る「あり」のイラストが描かれています。
「い」以降も同じように左ページには文字、右ページにはその文字から始まる言葉というふうに続きますが、何が楽しいって、右ページに描かれたイラスト以外にも、たくさんの言葉(イラスト)がページ内に隠されている点です。
左右ページとも、各々のページを、四角く、額縁のようにも見える絵で縁取っているのですが、これがただの縁取りではないのです。
線が細くて色のない絵なので、一見ただの飾り囲いのように見えますが、これもそのページの文字で始まるものを描いた、イラストでできているのです。
「あ」のページなら、アサガオの花やつた、アヒル、アリクイなど、たくさん隠れているのです。
親子一緒に、隠された絵を探すのも楽しそうです。
見つけられなくても大丈夫。
最後に、出てくる言葉の一覧が載っていますので、ちゃんと答え合わせもできます。
楽しみながら、文字や言葉が覚えられる、そんな一冊です。
紙の本
親子で楽しく読めるあいうえおの本
2002/01/17 10:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:citarn - この投稿者のレビュー一覧を見る
あいうえおの字を教えるためのあいうえおの本というのは、いろいろ出ているが、この本は、左のページに字があって、右ページがそれに対応した絵という正統で普通の構成ながら安野光雅作だけあって、異色。第一にあいうえおの字が木製立体模型を描写した感じの絵、それも木目などだまし絵風となっている(書き順とかめちゃくちゃな子供に書く順番があることを教えるのにいいかもしれない)。そして、それに対応する右ページの絵も、安野光雅タッチとともに、だまし絵なんかも加わって、楽しいものとなっている。その字で始まる絵も一つだけでなかったり(例えば“い”のところの絵は、高山の民家風の風景画が描かれていて、“家”以外に、犬と井戸がさりげなく描き加えられている)、今では見かけない物品(練炭、けん玉、回り灯ろうなどなど)もでてくるので、子供と絵の示しているものを当てながら読むと、難易いろいろで、楽しいゲームになる。