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科挙については恐らく学校でも
仔細なことについては習わなかったので
とても新鮮なものがありました。
難しい試験とは一応のこと
知っていましたがこれは確かに難しいです。
しかも試験の時間がこれまた…
字の記述にも気をつけないといけない点があったり
審査員の気まぐれ、なんていうのもあるので
いろんな面で受験者は大変だったでしょう。
門戸は開かれていたものの
実質は金持ちに限られた
ものだったようなので今の中国を
みているようなきがしました。
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科挙の制度がわかりやすく整理されていますが、それよりも科挙の裏話がおもしろかった。
結論、科挙合格は頭より運である。
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科挙の仕組み、歴史的な意義が網羅的に、また詳細なエピソードも含めて分かりやすく記載されている。小説には状元、探花などでてくるが、探花が合格者の中で若くて容姿端麗な者で、本当に牡丹の花を探して宴会にもってくる、というのは初めて知った。また、科挙に受からなかった者の中から、国家に叛乱を起こす団体のトップ(太平天国など)がでるというのも興味深かった。
内容の深さにも満足。同じく中公新書の「宦官」と同じくらい良い本だと思った。
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2020年からの持越しで、今年初読了の一冊。奥付は昭和59年。最古の超難関国家公務員試験に興味を覚えた。サッカーに喩えれば、県大会から関東大会を勝ち進み、全国大会で上位に入らなければ任官されないという過酷さ。缶詰にされる試験会場での不審死は、その受験者の悪行に基づく因果応報として伝説となるのは、いかにも儒教の国・中国らしい。「猟官」という言葉を覚えたのも本書だった。今でも猟官に対する嫌悪感のようなものが残っている。