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これあれだ。昔桃井かおりと岩下志麻がやってたわ。読んで初めてわかった。うん、原作もおもしろいね。
田村正和のはどうだったのかな。
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海に飛び込んだ車には二十五歳も年の違う夫婦が乗っていた。
資産家の夫は死に若い妻は脱出。
新聞が稀代の毒婦と書き立てる中で、国選弁護人の孤独な闘いが始まる
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「疑惑」
「不運な名前」
まず「不運な名前」は、ほとんど私の興味を引くような内容ではなかった。ので、内容についてはスルー。
「疑惑」のほうはおもしろかった。ただ、最後の展開はだいぶ前から予測していたし、死んだ人間の死んだ理由も途中から「そういうこと」だということも気づいた。
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夫への保険金殺人の罪で裁判を受けている元ホステスの鬼塚球麿子。状況証拠はすべて彼女の有罪を示している。ただ、彼女の国選弁護人だけが、彼女の無罪を信じていた。彼女の過去の犯罪の暴露記事を書いた新聞記者は無罪になった時の球麿子の報復を恐れて・・・。
桃井かおりと岩下志麻の映画の原作。ただ本では弁護士は男だったし、話の終わりかたも全然違った。やっぱり桃井かおりの映画の最後の最後で見せた笑いが不気味だったから、映画の方がおもしろかったかなあ。
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この作品は現代においては若干不利なのかもしれない。テーマが少し古いのだ。ただし、それは表っつらの部分であって、そのそこに流れるものは今でも通じるものなのは間違いない。現代にフリなもう1つの理由は古い資料の引用が多く、いわゆるカタカナ・漢字で書かれた部分があること。読みにくいよね。
こういう作品は現代版に直されてもいいような気がする一方で、そういうのが出たら出たでオリジナルを出して欲しいと言いそうな自分がいる。
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田村正和でドラマ化。見ようと思っていたのに、見忘れたので、原作を読んだ。原作は短編だったのが意外。
でも、なかなか面白かった。ラストなぞ、なかなかブラックな感じで。
1982年の作品だが、ぜんぜん古くは感じない。
結局、原作では逮捕された妻がどういう人間かは、弁護人や新聞記者などによる伝聞でしか描かれてない。それが、真実をわからなくしてた気がする。
マスメディアって怖いね~。真実はどうであれ、マスコミで報道されてしまうと、信じちゃうこともあるからなぁ。あの人ならやりそう・・・、そんな他人事の話が、もっともらしくなってしまう。
ラストはドラマと原作では違った模様。。。
原作に同時収録されていた短編「不運な名前」。
んー、私には難解でわかりにくかったなぁ。読みにくかった。
実際にあった過去の事件を検証する論文のような小説だった。
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むかーし、テレビ放送で見た映画「疑惑」(桃井かおり、岩下志麻主演)が面白くて面白くて忘れられず、原作を読みたくなりました。
「疑惑」は短編。映画版と違って、ものすごーくあっさりした結末。拍子抜け。映画の鬼気迫る容疑者(桃井かおり)と弁護士(岩下志麻)の対決は描かれていません。あの対決が面白かったんだよなー。
これはもう、映画DVDがセットになったムック?「疑惑」を買うしかない。
同時収録されていたもうひとつの短編「不運な名前」は、私はあまり興味のない題材(藤田組贋札事件)であることに加えて、あまりメリハリのない構成が退屈に感じてしまった。
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今月の25冊目。今年の138冊目。
知り合いから清張作品の中でも面白いと聞かされた本。疑惑は確かに面白かった。メディアの過剰報道は、本当に危険ですね。自分にとっても、相手にとっても。「不運な名前」は読んでいる途中で飽きました。まぁ、「へぇーそうなんだ」くらいの軽い感じで読みましたね。
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松本清張の作品はこれが初めてである。
進行して行く事件を同時に追うのではなく、すでに起こった事件を証拠を集めながら追うスタイル。
明治時代の記述の際に読みづらい部分はあったが、描写も細かく内容的にはかなりディープなもので軽く読めるものではない。
じっくり整理しながら読むことをお勧めする。
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中編二編。
「疑惑」
桃井かおり、岩下志麻主演の映画がとても好きだったので期待して読んだ。
原作は弁護士が男性であることに加え、視点というか主役・語り手の違いからラストも映画と異なっていたが、これはこれで面白かった。
「不運な名前」
藤田組贋札事件を題材に、犯人とされた熊坂長庵について論じた作品。
何が本当なのだろうか、難しかった。
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保険金目当ての夫殺し。
疑惑の被告人・スゴイ名前の鬼塚球磨子(クマコ)
女性の弁護士がいつまでたっても登場しない。
待っちゃったよ。映画とは違うんだ〜。
女性2人がガンガンやり合うんじゃないのね。
自信なさげな男性弁護士が真相に辿り着き、その結果…。
面白い短編でした。
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図書館にて借りました。
すんごい悪女がもしかして無罪になったら・・・その記事を書いた自分にお礼参りに来るかも?
この「来るかも?」に一度取り付かれたらさあ大変!
主人公の危機感がとってもリアルです。
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「疑惑」「不運な名前」二つの中編もの。
「疑惑」は、社会部記者のおいつめられっぷりがなんとも言えません。「不運な名前」はなんとなく読み終えた感じで、なるほど的な感想です。
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「松本清張」の推理小説『疑惑』を読みました。
『神と野獣の日』に続き「松本清張」作品です。
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25歳も年上の夫に多額の保険をかけ、車ごと海に沈めたのは稀代の悪女“鬼クマ”と断定する地方紙記者。
非難の渦中で国選弁護人が一人奮闘する推理サスペンス。
『不運な名前』併録。
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「松本清張」作品って、一度読むと、また次の作品を読みたくなる… そんな魅力がありますよね。
本書には以下の中篇作(二篇)が収録されています。
■疑惑
■不運な名前
『疑惑』は、状況証拠しかない容疑者「白河(鬼塚)球磨子」に対し、その性格や経歴等から、マスコミは彼女を犯人(悪女“鬼クマ”)として断定して大々的に報道するが、その後、冤罪が判明するという事件の顛末を描いた物語です。
確かに、25歳も年上の資産家「白河福太郎」と結婚し、死亡した夫には3億円の死亡保険がかけられていて、車で夫と一緒に海に転落して自分だけ助かった… というのは、非常に疑わしいし、暴力団とのつながりがあり、傷害事件等で前科4犯となれば、色眼鏡で見てしまうということがあるかもしれませんが、、、
物的証拠が無い中で、犯人と断定するのは危険ですよねぇ… マスコミによる報道被害について、改めて考えさせられました。
「球磨子」の裁判における弁護士については、東京の有名な弁護士(「岡村謙孝」弁護士)に断られ、当初から弁護士をしていた「原山正雄」弁護士が病に倒れ、ヒヤヒヤさせられましたが、国選弁護士としてやむ得ず引き受けた「佐原卓吉」弁護士が意外な活躍を見せます、、、
検察側の用意した証人の証言の根拠の脆弱性を指摘し、さらには、車内に残っていたスパナの存在と車を運転していた「白河福太郎」右足の靴が脱げていた謎をほぼ完ぺきに解明。
ここで追い詰められたのは、北陸日日新聞社会部記者「秋谷茂一」、、、
彼は「球磨子」の殺人と断定し、新聞紙上に保険金詐欺鬼女特集企画を組んだ張本人… 「球磨子」が無実になれば、彼女を批判した「秋谷」は必ずお礼参りにより報復され、家族は破壊される。
そこで彼の取った行動は… 階段を歩く足音が聞こえるような感じがしましたね。
面白い作品でしたが、こわ~いエンディングでした。
本作品、昨年の11月にテレビドラマとして放映されたようです… 観たかったなぁ。
備忘用に主な登場人物を紹介しておきます。
秋谷茂一
北陸日日新聞社会部記者。
保険金詐欺鬼女特集企画を組む。
鬼塚球磨子
34歳、熊本生まれ。
白河の後妻で前科4犯。
白河福太郎
59歳、資産2億円。
東京で球磨子と知り合い結婚。
原山正雄
球磨子の弁護士。
肝臓に持病あり。
藤原好郎
27歳、事件の目撃者。
河崎三郎
黒駒一家のやくざで球磨子の用心棒。
木下保
白河の友人で、球磨子の悪評を福太郎から聞く。
豊崎勝���
球磨子の元愛人で球磨子と銀座でクラブを経営する。
岡村謙孝
東京在住の敏腕弁護士で、原山から球磨子の弁護を依頼される。
佐原卓吉
原山の後任として球磨子の弁護をする国選弁護士。
『不運な名前』は、史実や文献による調査や憶測をもとにして、明治時代の藤田組贋札事件の真相を追究する推理小説。
明治時代に起こった実際の事件で、その罪を着せられ獄中死した「熊坂長庵」という画家をキーワードに、当時、集治監(刑務所の前身)があった行刑資料館で、たまたま居合わせたルポライター「安田」と元学校校長「伊田」、謎の女性「神岡」の三人が、それぞれの知識や調査内容から真相を解き明かにしようと試みます。
小説の姿を借りて、「松本清張」が真相を追究したルポルタージュって感じでしたね。
歴史に興味があれば、知識欲を満足させてくれる作品です。
実際はどうだったんだろうか… 今となっては真相は闇の中ですが、事実を知りたくなりましたね。