紙の本
あっ!美味しそう!ああ!これ作ってみたい!心わしづかみの料理随筆
2007/06/08 15:02
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日読んだ平松洋子さんの「買えない味」のある一ページ。
料理にまつわる本ばかりが積んである写真があった。
そのタイトルを順にひろいながら、
これがいちばん読みたい!と思ったのがこの本!
こうして本と本が繋いでくれる縁が、なんとも嬉しい。
タイトル一目ぼれのこの本、一ページ目から心わしづかみ状態でした。
なにしろ、食いしん坊(たびたび言ってますねぇ^^)の上に、料理好きの私。
あっ!美味しそう!
ああ!これ作ってみたい!
で、冷蔵庫の中を思い巡らす。
この繰りかえしで、実にそわそわドキドキなのです。
ロールキャベツ、にんじん、グリンピース、カリフラワー、ポテト、
コーン、トマトのスープ、
オニオングラタンもありました。
そして私の大好きなナスの料理があれこれ。
料理の写真は一切なく、作り方が紹介されているだけなのですが、
もうそれで十分。
石井さんの料理の手さばきがわかるような
軽妙な文章のリズムがなんともここちよいのです。
料理本は写真も大事と思っていた私にとっては、
ちょっと衝撃的でした。
石井好子さんは料理随筆が無にひとしかった頃に、「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」を書かれました。
そして約20年後に本書を書かれたそうです。
今から約20年前の話です。
どれを選ぼうかと迷うほど料理本が出版されている今、
いろんな料理本を読んでいる私も
この石井さんの料理随筆にはぐぐぐと惹かれて、すぐさま大ファンとなってしまいました。
シャンソン歌手として全世界を舞台に活躍する石井さんならではの
海外グルメ話も実に楽しめました。
特にタヒチの地中海クラブの料理の美味しそうなこと!
もうタメイキものでした。
東京の次は巴里だな。
東京が20年前だから巴里は40年近く前のお話!
平松さんの写真一枚から、とうとう40年前の本までたどり着きそう…。
楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
シャンソン歌手である筆者の料理随筆。そっけないまでに淡々と綴られた文章は、できたての料理の匂いは漂ってきそうな種類のものではないけれど、妙に味があって好感。お腹減ってきて困る。文庫本が大きく厚くなったかのような装丁がすてきー。
投稿元:
レビューを見る
「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」の続編。こちらの方が,より真似したい料理の記載が増えています。サラダ・ドゥ・リ,茄子のキャビア,ケジャリー,アブゼリ。想像つきますか?どれもこれも簡単でおいしそうなんです。
投稿元:
レビューを見る
お料理つくりたい。
お気に入りのお部屋にお友達を招いて、おいしいものを食べたい。
身もだえするほどに。
投稿元:
レビューを見る
実は「パリの空の下〜」は持っていなくて。でも読んでたら買おうかな・・・と思えてくる。
にんじんのスープが食べたいときは、この本を取り出します。
投稿元:
レビューを見る
半年に一度は読み返す本です。特に手打ちパスタとホームパーティの話が好きで、読むたびにお腹がグーグー鳴っています
何十年も前のお料理エッセイなのに、何度読み返しても美味しそうです
「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」の続編ですが、私はこちらの方が好きです。装丁もおしゃれで素敵です
投稿元:
レビューを見る
私は食いしん坊だから、こういうエッセイが好きです。
だれが、どこで何を食べた。パーティーに作ったもの。出先でのお料理。
旅行にしろ、日常生活にしろ、こういうエッセイとして書いた、レシピとはちょっと違う食べ物の文の方が、
時系列で追ってわかる物事よりも、
わたしの想像を掻き立てる。
色を想像できるのが、楽しいのだと思う。
トマトの色、なすの色、ピーマンの色、
自分の想像できる色合いのものを、頭の中で、文に従って料理していく。
頭が鮮やかな想像で埋め尽くされる幸せ
作ってみたくなります。
あと、このエッセイ及び暮らしの手帖で使われているフォントが、とても素敵で、読むだけでなごみます。
投稿元:
レビューを見る
小説なんかはなるべく間隔を空けずに一気に読む方がいいと思うのですが、エッセイなんかはそれとは逆で、気まぐれに手にとって少しずつ読むのが乙なのだと思う。
本書などはその最たるもので、なにせおいしいもののオンパレードで一気に読むと胃にもたれますから!
少しずつ、つまみぐいする気持ちで挑みましょう。
装幀もとても素敵です。
紙の手触りも、古めかしいフォントも。
ああ、ロールキャベツが食べたい!
投稿元:
レビューを見る
「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」から20年を経て書かれた料理エッセイ。旅先などで美味しいと思った料理を自分で再現してしまう行動力が素敵。文章の方も「巴里の~」よりも深みがあるように感じました。いい年齢の取り方をしている方なんだと思います。
投稿元:
レビューを見る
シャンソン歌手石井好子の食べ物エッセイ。装丁の美しさに心惹かれて、手に取りました。正統派食いしん坊という感じですね。外遊先でのレストランで食べた美味しいものを再現してみたり、美味しいものいっぱい作って友達を誘ったり、美味しいものに対する姿勢が素敵です。簡単に作り方も書かれているので、自分でも作りたくなりますね。ロールキャベツ、ポタージュスープ、サラダ、グラタン、そしてオムレツ。五感がフルに刺激されるような文章です。
投稿元:
レビューを見る
活字の本では自分がしっている中で一番美味しそう。おおらかな語り口のなかに作者のタフさがにじみでていて素敵。昭和っぽさがすごくみられるのも、明るく新鮮に感じられて良い。
投稿元:
レビューを見る
「巴里の空の下オムレツの匂いは流れる」の続編。
出版と同時に知っていたのだけれど、「巴里の~」が余りにも好きすぎて、思いいれがありすぎて、今までこちらを手にとることができませんでした。
前作からは随分たっている時間。海外旅行が手軽なものになっている以上に、「食べ物」に対する考え方も、食べ物自体も変わってしまっているわけなので。
まして人間というものは、時間とともに変化するものです。それと同様に本の内容も変わってしまっていたらどうしよう、と。
自分自身が、学生時代と食べ物の嗜好や味の好みが変わってきているところを実感しているところだったので、余計にそんなことを思っていたのかもしれません。
(ミスドのドーナツ二個食べて気持ち悪くなるとかありえない……昔は6個くらいぺろりといけたのに!)
―――ぶっちゃけ、杞憂もいいところだったんですけれどね!(笑)
時間をすぎても、石井さんの紡ぐ言葉は綺麗で上品で、記されるお料理はみんな素敵に美味しそうでした。
確かにそこには「巴里」にはなかった「静かなもの」が(おそらくは、身近になった「死」を見据えての)ありはするのですが。
きらきらした未来とか明日のために美味しいご飯を食べるのではなくて、今日一日を楽しく過ごすために美味しいご飯を食べる、というような違いがありはするのですが。
しんと静かに、けれどおいしい。そんな料理についてのエッセイ集でした。きっと今も天国で、おいしいものを召し上がっておられるのでしょうね。
投稿元:
レビューを見る
なんとも優雅な美食エッセイというか。
おしゃれ。ちょっと違う世界の人というイメージ。ああ、上流階級のお食事ってこんな感じ…と憧れを感じる。
オムレツにそんなこだわりがないことが食いしん坊なのに共感できない敗因か。でもロールキャベツ好きとしては、最初のロールキャベツは国際的おそうざいというのに賛成。
投稿元:
レビューを見る
2011/10/18
borrow a book from Osaka Prefectual Central Library
石井好子のヨーロッパ家庭料理
資料区分 図書
媒体種類 一般図書
タイトル 石井好子のヨーロッパ家庭料理
責任表示 石井好子‖[著]
出版地 東京
出版者 文化出版局
出版年月 1976
ページ数 194p
大きさ 25cm
価格 ¥1500
一般件名 料理
Ryori
分類・AVジャンル 596
目録言語 JPN
タイトルコード 10000000410184
<絶版>
投稿元:
レビューを見る
シャンソン歌手だった石井好子が書いた食エッセイ。
読んでいて少し時代を感じる表現があるが、それもそのはず、昭和60年に書かれた作品なのだ。
これだけの時代を経ても読み続けられるエッセイだけあって、出てくるお料理のおいしそうなこと、おいしそうなこと!
石井さんが初めて書いたという食エッセイ「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」も読んでみたい。