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なんだかんだでレ・ファニュをあちこちで読んでる気がする。
宮部編「terror」のデ・ラ・メア、近くのレポート書いたばっかりのロセッティ(「林檎の谷」南條竹則訳)もいる。
初ウェルズ。
「マリオンには、まさにこの手術が必要だったのだ。」(ちょっと怖い。結びより直前の顔がこわばっている、て所が好き)
「サノックス卿夫人秘話」 ドイル 小野寺健訳
あれを見たら、一途な娘(コ)だってきっとおっしゃるよ。おれもほんと、そう思ってる。(かわいい。さわがしくてちょっとさみしい。)
「幽霊船」 リチャード・バラム・ミドルトン 南條竹則訳
(恩田陸が言ってた窓の話のひと?かわいげがある。深読みできそう)
「スレドニー・ヴァシュタール」 サキ 由良君美訳
(「宝島」の人。おどろおどろしい。怖い牧師さん、過去に本人が恐ろしい目にあってて、っていうパターン「淑やかな悪夢」にもあった。定番?)
「異形のジャネット」 スティーブヴンソン 小野寺健訳
(あの診断シリーズの第一弾?相変わらず、えらい目にあってる患者に対して結構突き放してる。そこが結構好き)
「緑茶」 レ・ファニュ 横山潤訳
「さあさあ、答えなさい。空想(ごっこ)はどっちか?」
「大きいサイモンと小さいサイモン」と少年は答えた。(ビールジーさん。杖で地面に印をつけたら出てくる、いたりいなかったりする、何にも似てない人。父親の、間違っちゃいないんだろうけどいちいち嫌な感じが良い。)
「われはかく身中の虫を退治せん」 ジョン・コリア 伊藤欣二訳
(兄さんの最後がすごく好き。読んでる最中はちょっと長いと思ったけど、構成がすごかった)
「樹」 ウォルター・デ・ラ・メア 脇明子訳
「そりゃ、あんた、只今現在、あやつが何をしてござるか、そんなこと誰にも分かるわけがあんめえ。」(一番好きかもしれない。怖かった。語り口がとにかくいい。他のも読みたい)
「ネズ公」 モンタギュー・ローズ・ジェイムズ 由良君美訳
(結末はだいたいわかるんだけど、早く楽にしてやれってくらいしつこい。そこがいい。題材がその時代っぽい)
「ポロックとポロの首」 H. G.ウェルズ 小野寺健 訳
(上に同じ題材。祟られた奴の対応に苦慮したり自分たちがやったことに落ち込んだりする側の話。面白い)
「獣の印」 ラドヤード・キプリング 伊藤欣二訳