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甘美な死の想念に誘う詩的幻想、文明の不条理と管理社会の恐怖を描く変身譚、現代人の夢と狂気の物語など、珠玉の短篇第1集。筒井康隆、中島敦、五木寛之、小川未明、江戸川乱歩、安部公房、小松左京、赤江瀑、神吉拓郎、笹沢左保、都筑道夫、眉村卓、黒井千次、芥川龍之介の傑作を収録。
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短編幻想小説アンソロジー全2巻の一。
高校生のときに借りて読んだことを、ふと思い出し、
絶版なので古書店さんから取り寄せ。
どうやら2冊の内容がごちゃごちゃに混ざって頭に残っていた模様。
筒井康隆「佇むひと」,小松左京「くだんのはは」など、
他のアンソロジーにも多く採録される名品の数々。
安部公房「人魚伝」は、
うっすら覚えていたとおり、やっぱりグロかった(笑)
昔はピンと来なかった赤江瀑「春泥歌」だが、今読んでみると、
ヒロインの妄執と悲しみが切ない佳作。
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たまたまちょっと気になって軽い気持ちで読んでみたものの、これはなかなか良かった。世にも奇妙な物語ちっくな、まぁありがちな感じのもなきにしもあらずだけど。個人的には人魚伝の変な感じと怖い感じがミックスされたようなのが好き。
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芥川の「魔術」、中島敦「山月記」から、乱歩「押絵と旅する男」小松左京「くだんのはは」等の永世定番、さらにはこの種のアンソロジーでは珍しい神吉拓郎「二ノ橋 柳亭」など、収録作家の時代も顔ぶれも、そして各々の作品の雰囲気も非常に幅広い。
怪奇、恐怖、ホラーでなく“幻想”という括りが利いていて、編者である阿刀田高氏のセンスもいいのだろう。
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・中島敦「山月記」って幻想小説なのか!!?って思ったけど、奥付け読んだら納得
・安部公房「人魚伝」、皆川博子の「辺境図書館」を読んだ後だったので、とてもタイムリーで驚いた…怖い人魚だ…
・赤江瀑「春泥歌」一言では言い表せない感情になる話だ…怖いとかじゃなくて、悲しいともまた違って…。