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思考は寝かせたほうがいいというのが全体を通じてひしひし伝わってくる本。
そして情報は、整理して初めて使えるようになる。
そのためには、日々自分が気になったもの、ふと思いついた事柄をノートや何かに書きとめておく。
→新聞のスクラップ、思考用のノートつくりなどなど
コンピュータの出現によって、われわれの脳は倉庫として使うことを望まれなくなった。
そこで、創造的人間になることが求められるようになってきた。脳は忘れることが重要。だから寝る。実は忘れる、つまりここでは整理するってことだけど、それが一番難しい。でもそれができるのが脳みそ。倉庫の役割はコンピュータに任せておけばよい。
頭を働かせるためには、この忘れることが極めて大切である。頭を高能率で働かせていくためには、どうしても忘れて行く必要がある。
本当におもしろいものと、一時の興味との区分けをする労を惜しむなかれ。
本を読んでいるだけではだめ、本を読めば知識は増えるが、まとまってない。そこでとりあえず書いてみる。そのことが重要だと思う。整理のためにはとりあえず表現してみるとよい!
しゃべることの重要性について。まったく異なる分野の人と話していると触媒作用、セレンディピティが起こりやすくなる。
日ごろ考えて生きていくことが楽しいのだろうな思わせてくれる本だった。
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アイデアを生み出すためには?という問題に対し、分かりやすい言葉で書かれた入門書。
「アイデアのつくり方」よりもこっちのほうが親しみやすいかもしれない。しかし、「考え続けるだけでは駄目なんだよ」といったことに関してはどちらにも書かれている。
「思考を整理するためには忘れることだ」「朝の時間を使え」などといった意見は実体験と合わせて納得できる。読んでおいて損はない本じゃないだろうか。
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最近はキリスト教ベースの小説や哲学書ばかりを読んでいたので、かなり新鮮、目から鱗だった。
グライダー、触媒、セレンディピティ、インブリーディング、三上・・・
知識と考えをまとめていくことの大切さ、人間の生理学上の見地からも十分に考察した書だった。
自分の頭の中身もインブリーディング気味だった。
なるほど、お世話になりました。
本当の人間を育てる教育と言うこと自体が、創造的である。教室で教えるだけではない。
赤ん坊にものごごろをつけるなどというのは、最高度に創造的である、つよいスポーツの選手を育て上げるコーチも創造的でなくてはならない。
芸術や学問が創造的であるのはもちろんである。
セールスや商売もコンピューターではできないところが多い。
その要素が多ければ多いほど創造的であるとしてよい。
人間らしく生きていくことは、人間にしかできない、と言う点で、
すぐれて創造的、独創的である。
コンピューターがあらわれて、これからの人間はどう変化していくであろうか。
それを洞察するのは人間でなくてはできない。これこそまさに創造的思考である。
25年以上も前の著であるが、古さを全然感じさせない。
一読の価値ありです。
08/6/7
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日本語うますぎ。さすが外山先生。
私もよく思いつくのですけど、やっぱりすぐに忘れてしまって、「ああ忘れなければものすごくよいアイデアも」と思考に対するもったいないが働くけど、
「その思考を一旦寝かせている」と思えばいいのかしらw
でもやっぱり先生も沢山メモを取っていたようです。
地道な努力で思考はここまで構築できるんですね。
考えるのが好きな人は必読。
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読書術など実用的な内容が多く、読んだ章、読んだ日ごとにすぐ活かせる。
1986年初版刊行だが、現在でも言及内容は褪せていない。
逆に言えば、当時から今に至るまで教育・社会制度共に前進が感じられない事を示唆するかの様。
「もっと早くに出会っておけば…」帯の期待を裏切らない内容でした。非常に読みやすいです。
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グライダー人間と飛行機人間。
引っ張ってもらわないと飛べない人、自分で飛べる人。
詰め込み教育でグライダーばかり作ってきた日本の教育。
私は受験戦争が最も厳しかった団塊Jr世代。
考えさせられます。
発想の整理、時間の使い方、勉強になりました。
読みやすい文章でした。
悩んだときは寝る!ブランチできたらなぁ。
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近代に入り、人間はコンピューターという最高の倉庫を作った。
そこから、いままでのように勉強していても
絶対にコンピューターには敵わないということも発覚する。
このままでは人間の居場所は無くなってしまう。
では、人間はどうすればよいのだろうか?
人間は、創造的人間という自らで創り出すことのできる人間にならなくてはいけない。
創造的人間になるためには、忘却することが最も大切である。
ただ単に忘れるだけではなく、
いらないものといるものをきちんと整理してから忘れる。
整理をしないと大切な情報まで忘れることになってしまう。
これでは全く意味がない。
まずは部屋の片付けから始めてみようかなと思った。
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「100%わかりやすい」という感じではなく、自分で考える部分を残しているのが良い所。
1テーマにつき数ページという構成なので、ちょっとした時間をつかって、少しずつ読むことも出来る。
「考えるってどういうことかな」と思っている人にオススメ。
但しハウツー本ではなく、「気づき」を得る本なので、その点は気をつけよう。
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読もう読もうと思って、ずっとつんどくになっていた本。
人間がコンピュータと違うのは、
記憶したものをつなげて整理したり、新しい考えを作っていけること。
ただ単に暗記していくだけでは、今の時代においては意味がない。
一番大切なのは、知識をいかに忘れ、整理していくか、だという。
だとすると、問題に向き合う時間と同じくらい、向き合わない時間も大切で、
だから、私は間違っていない、などと都合よく解釈してしまった。
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ちょっとした読み物。
参考にすべきところは多いけど、自分が意見もって読まないとただの現代文の教材のようになってしまって頭に入らない。
繰り返し読むことで、自分の思考がどんどん整理されてゆく。
(08.4.22)
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ものを考えるということについて、外山氏なりの原則論・テクニック論をエッセイとしてつづったもの。
ある程度ものを考えることが好きな人にとっては、たまらなく面白い本だと思う。反面、ものを考えることを義務的に行っている人にとっては、この本を読み止しで終えるか、テクニックを二、三試してみて上手く行かないと嘆いて終わるか、というようなことになりそうである。
エッセイであるから内容が掴みにくい部分もある。内容的にも、若干古い。
また、本書に書かれているのは思考についての方法論である。思考を表現する方法、文章の書き方については触れられていない。その点は別の本で勉強しなければならない。
さらに、本書は悠々と時間が使える人向けに書かれている節がある。少なくとも、時間が限られた中で適切な文章を提出するというような事態を想定しているわけではないのは確かである。
現代生活においては、限られた時間内で思考し、思考を書き記すという技術が要求されている。読者は、その点へのフォローを考えなくてはならないだろう。
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受身であるグライダー人間と自力飛翔可能な飛行機人間と二つの人間に分けられる。
前者を日本の学校教育で養成してきて、その受身人間(誰かの協力がないと飛べない知識詰め込み型人間)が優秀であると評価されてきた。
しかし、パソコンの登場でグライダー人間の存在価値が薄れる。パソコンの方が記録・再生能力が高いのでグライダー人間はどんどん隅へと追いやられる。
そこでどうすればいいかというとパソコンの出来ない事をすればいい。自身で思考し創造していく事のできる飛行機人間になるのだ。
動力を持たないグライダー人間のために、動力の設計図が用意されているのが本書。
「朝飯前論」
「拡散と収斂」
「第一次的現実(リアル)と第二次的現実(脳内世界)」
「発想の母体は触媒としての個性」
「見つめるナベは煮えない」
「セレンディピティ」
ジェームス W.ヤングという有名なアメリカの広告マンも、この本に書かれているのと同じような事を述べている。思考という事の本質はこういう事なのかと理解というか再認識した。
「見つめるナベは煮えない」ということわざは思考だけでなく、他の事に広く使えるなと思ったので好きなことわざだ。
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旅行の移動中に、手持ち無沙汰だったのでフラっと買ってみたら大当たりでした。
3ヶ月に一回くらいのペースで読み返して、考え方のクセを見直しています。
読み返すごとに新しい発見をさせてくれる本です。
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http://philip826.blog85.fc2.com/blog-entry-65.html
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国語のテストでよくお見かけする外山滋比古氏による『思考の整理学』は、
「若いうちに読んでおきたい本」ベスト10に入る本。
テーマが細かく分けられており、各テーマは数ページしかないので、
時間のある時にちょっとずつ読み進むことができます。