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図書室で借りてきました。
戦争も遠くなり残留孤児のニュースもこの頃ではあまり聞かなくなりましたがこういうことは忘れてはいけないなあと読みました。少年文庫ですが大人も読んだ方が良い本だと思います。
それにしても関東軍がまだ避難している民間人が居る中で線路の爆破を行い、それにより多くの方が傷つき亡くなった事件などを読んでちょっと前に読んだ本を思い出しました。機械化やシステム化することにより人間はただの部品となってしまう。それにより個々の感情や良心が欠落する、と。
南京大虐殺もそうだと思いますが上から命じられたことをただ命令だから、と義務的にこなすことにより良心の呵責を覚えずに済んだのでしょうか。
そうすると先の大戦で日本は悪くない、悪かったのは一部の軍の上層部が暴走したからだ、と思っている人がいることがうすら寒く感じられるようになりました。
普通に考えると満州なんて言ってますがその地に生活していた人が居たのを追いだして日本人が勝手に占領したわけですからその生活が恒久的に続くと考える方がおかしいですよね。
そうした普通の感覚が一方的な情報による洗脳でおかしくなってしまったのかな。
個人がきちんと自分の意見を持ち、物事を考えること。それが一番大事なことなんだなあと改めて思いました。