紙の本
はてしなく愉快な物語
2002/01/12 14:07
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投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
フクラム国と呼ばれる海に囲まれたちいさな島国に届けられたあて先不明の小包。中をあけてみると、黒っぽい赤ん坊。島の人達はジム・ボタンと名前をつけてその赤ん坊を可愛がりますが、問題がひとつ。島が小さすぎて人ひとりぶんの面積がないということです。仕方なく島を出ることを決意した機関師トーマスと機関車のエマ。そこに成長したジム・ボタンも加わって長い長い冒険がはじまります。
エンデ自身、先の展開を考えないで書いた、というこの物語は波乱万丈で明るいユーモアに包まれています。改良した機関車で海を渡ったり不思議な谷を知恵をふりしぼって脱け出したり、登場人物もユニーク。例えば砂漠で出会った見かけ巨人のトゥー・トゥーさん。動物が大好きで肉を食べない菜食主義を貫いているのですが、見かけが恐ろしいために、相手が怖がって逃げてしまうという悲しい思いをしています。
そういった子供のような柔軟な発想と豊かな想像力、そして晩年のエンデの作品にも見受けられる深い思想性も少し加わったのがこのおはなしです。ただ「奥の深さ」よりも「楽しさ」が先行しているような作品なので、そういったエンデの深い思想性が好きな方には少し物足りないかもしれません。愉快な物語が読みたいと思う人にはおすすめしたい一冊です。
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これエンデの初期の作品だよね。デビュー作だっけ?すごくおもしろかった。どうなっちゃうんだろう?て読んでて心配しちゃうようなことも、ちゃんと解決されて楽しい。
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すごーーーーーーーーーーーーーく面白い。児童書だけど大人が読んでも面白い名作。口では言い表せないからとりあえず読んでくださいw。エンデ万歳。私に子供が出来たら読ませてあげたい本です。
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弟まで引きずり込んで読みました。実際弟の方がハマった…!とにかく面白いので大人にも読んで欲しいです〜!
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キャラクターが生き生きとしていて、とにかくどのエピソードも屈託がない。ファンタジーが目まぐるしいアクションばかりじゃないことを教えてくれる。
子どもに読ませたいシリーズ。
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小学校のときに読んで何回読み返したか分からないです。ストーリーもものすごく面白いのですが、私は食べ物の描写がとても上手だと思いました。米粒ほどの料理や、海に浮かんでいる変わった果物。錯覚ですが口に入れた感覚が伝わってくるかのようでした。他のエンデ作品とはちがう誰でもいつでも楽しめる、そんな愉快な冒険物語です。
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これも、好き。
機関車で海渡ったりするんですよー。
ファンタジー要素がこれでもか!ってくらい盛り沢山。
エンデの本、好きだなぁ。
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秀逸なファンタジーです。
エンデと言えば「モモ」と「ネバーエンディング・ストーリー」が、少なくとも
日本では有名だと思います。
「モモ」は内容から言っても年齢にして8~9歳にはなっていた方が良い
と思うし、「ネバーエンディング・ストーリー」はさらにその後でしょうか。
そこへ行くとこの「ジム・ボタン」は幼稚園の子から楽しめます。
エンデの作り出したファンタジーの世界の魅力的で美しいこと、
登場人物の子供達・大人たちが、潜り抜けていく冒険。
どれもが物語りを聞いている子供の心を掴んで放しません。
原題ではJim Knopfが訳されてジム・ボタンとなっていますが、
初版がとても古いことと考えるとやむを得ないのかなと思います。
自分で読むにはやはり9歳位にはならないと難しいですが、
読み聞かせてもらうなら小さい子でも大丈夫。是非読んであげて
下さい。お薦めです。
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小学生の頃に読んでものすごく感動したジムボタン。
「モモ」や「はてしない物語」と比べ文学的にそこまで深くはない話(だった気がする)ですが、この『ジム・ボタン』はとてもキャラクター達が生き生きとしています。エンデのどの作品よりものびのびとした冒険が描かれているのではないでしょうか。
あのドキドキ感は今となってはもう味わえないだろうけどなんにせよ、私の初めてのエンデ作品、思い出の一冊です。
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子どものころに感じたわくわく感が変わらず味わえる物語。
「世界の頂」とか、ワンピースの作家さんも子どものころに
もしかして読んだんじゃないかなーって気がする。
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面白かった〜!
ミヒャエル・エンデはぜんぶ読んだかなぁと思ってたので
棚にふつうにあってビックリ
全然きづかなかった(笑)
ジム・ボタン少年と機関士ルーカスと機関車エマの冒険
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これは子どもの頃に読んでおきたかった作品ですね。荒唐無稽のドキドキワクワク感がぎゅっと詰まってます。主人公の出生からして、小包で送られてくるんですから。機関車で海を渡り、異国の異文化に驚き、砂漠を超え、竜の街にさらわれたお姫様を救い出す。どのエピソードも楽しいく、「剣と魔法」以外のファンタジー冒険ものも面白さを味わえます。
またジム・ボタンを温かく見守る機関士ルーカスが、かっこいいんですよ。ああいう大人になりたいですな。
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たかが児童文学と侮るなかれ、面白い!
小さな島国で平和に暮らしていた機関士ルーカスたちのもとにある日、小さな小包が届く。その中身は…!?
恐怖から目を反らすと、より怖くなってしまう。世界中の子供たちが助け合う。平易な文体の中にも、本当に大切なこと、忘れてはいけないことがたくさん詰まっています。続きも気になります。
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娘四歳と父さんで頑張って読みました(*^^*)すっかりハマって毎日ジムボタンごっこしながら寝て居ます。
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エンデ全集読破計画の最初の作品です。デビュー作でしたっけ?
自身の少年時代の思いを込めて、自分の楽しみのために気ままに物語を書き続けていたら、一冊の本ができていた・・という製作エピソードに著者のセンスを感じます。登場する架空の国、人、生き物など「はてしない物語」で健在だったファンタジー要素が溢れかえって
解説より、それでいて学校の批判、官僚への皮肉など、現実的な言及も盛り込んであるとか・・。もう一度いつか読み返したくなる感覚・深さもエンデ作品の特徴ではないでしょうか。続編も期待!