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紙の本
戦争が、人間に、いのちをいとおしむ心を失わせた
2019/06/19 19:42
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
真尾悦子『いくさ世を生きて 沖縄戦の女たち』を再読了。
30年以上経っての再読であるから初読と変わらない。
だがこの30年の間に自分自身の沖縄体験が増えているので、読み方が変わっているだろう。
沖縄戦体験を聞くために筆者が訪れる各地、浦添の前田、首里石嶺町、喜屋武岬、米須の魂魄の塔など、自分が行ったことがあるので、迫真性がちがう。
体験談は、とにかく壮絶な話ばかりである。
女性の体験談なので、女性としての恐怖、苦しみ、恥辱が数多く語られる。
女性の人権の視点で沖縄戦が語られるのだ。
どれだけの弾薬を使ったとか、何人死んだとか、数字で語るのとはちがうリアリティがある。
「敵のタマはもちろん怖いですよ。でも、身近にいて、いつ、何をするか分からない友軍のほうが、もっと怖かった。うっかり方言をしゃべってもスパイだって言われるんですからね。撃たれたって文句の言いようがない。」
そう語る彼女は
「戦争が、人間に、いのちをいとおしむ心を失わせたんです」とつぶやく。
この本、hontoで調べると、いまは電子書籍しか取り扱っていないようだ。
惜しくてならない。
いま、この本が新しい読者を獲得しにくいことも、こんな良い本を30年以上も人にも勧めず、教材としても活用せずに来たことも。
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