紙の本
陽炎の男
2001/05/01 11:05
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投稿者:よさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代について知っていることといったら、テレビの時代劇くらいしかないのに、ページをめくって飛び込んでくる文章を懐かしい気持ちで読んでいるのは、日本人だからなんだろうか??
夏のむっとする蒸し暑さ、冬の雪を踏みしめる足の裏の感触、この「剣客商売」秋山ファミリーと一緒にいつのまにか自分も江戸の懐かしい風景の一部になってしまっているような気がします。
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2巻の時点で結構期待していたが…しかし予想外に早い三冬の変化に思わず感想を書きたくなる!!
まだ半分も読んでないけれど、「おじいちゃんの小兵衛より大治郎にしたらいいのに」と思っていたので嬉しい展開です。待っていました!(笑
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第三作目となるこちらの作品の特徴を、
一字で表すなら「楽」。
剣客シリーズ後半は、作者の体調も反映しているのか、
多少その明るさに翳りも出てくるが、血なまぐさい
剣の道に生きながらも、その暮らしぶりは
ほのぼのと温かい秋山親子の物語の中でも、
シリーズ第三作目となる本巻は、一番明るさを感じる。
後半には割と色濃く感じる「斜陽化する武士社会の暗さ」も
まだその気配すら感じず、主人公の秋山小兵衛と
その周囲の人々の会話は軽快だ。
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次々と一悶着あると手を打って暗躍する秋山小兵衛。
段々と剣客の道に踏み込む大治郎。
徐々に佐々木美冬が大治郎に惹かれていく様。
どんどんと戦いの描写が鮮明になってきていると感じた。
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剣客商売シリーズ第三作。
東海道・見附宿
赤い富士
陽炎の男
嘘の皮
兎と熊
婚礼の夜
深川十万坪
好きだったのは、やはり、表題作の陽炎の男でしょうか。
三冬に芽生えた大治郎への思い。
こうなったらいいのに…と思っていただけにうれしかったー。これからどうなるのか気になるところです。
どちらも不器用だからやきもきされそうですが…。
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ここまでくると読むのが止められなくなる。
香具師の元締め鎌屋辰蔵の、娘を思う一途すぎるくらいの父親の姿、その後が気になる。
三冬が少しずつ心の奥にある大治郎に対する想いに気づき初めて、ほんのり甘い雰囲気。
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シリーズ3作目。
やめられない、止まらない。
かわいいぞ三冬。
かっこいいぞ大治郎。
たのもしいぞ弥七。
そして、強いぞ小兵衛。
それぞれの個性も際だち、人間関係も豊かになってきた。周りの脇役もいい味が出て、少し前に出た人が再登場すると、嬉しくなる。
どんどんシリーズを読み進めたい。
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剣客商売を読み始めて、気づけばもう三冊目。
上司に何度も勧められ、しぶしぶ(!?)読み始めたけれど、今となっては、完全に「秋山ファミリー」のとりこ。
個人的に一番気になるのは、大治郎と三冬の今後。
大治郎、そのあたりは、かなり鈍感で奥手そうだから、
心配しちゃう。
三冬の、大治郎に対する気持ちの変化・・・「大治郎どの」とため息をつくシーンなんかもう、胸がきゅんとします。
鰻屋の又六も、いいキャラしてる。今後もちょくちょく出てきてほしい。
宗哲先生もいいですね。
同じみの、弥七も傘徳も・・・
みんな、何だかんだ、秋山小兵衛の人徳で、周囲に集まっているのでしょう。
秋山小兵衛の人間性。この人を頼れば何かが変わる。
そう思わせる小兵衛は、会社の上司にぜひなっていただきたい存在。
「ものごとは、すべて段取りというものが大切じゃ」という先生のお言葉。読んで以来、仕事中も思い出します。
また、「真偽は紙一重。嘘の皮をかぶって真をつらぬけば、それでよいことよ。」というお言葉。人間、一筋縄ではいかないことばかり。人生ってそういうこと。と思わせる重さがあります。
(以前、うちの上司が似たようなことを言っていたが、もしやこの言葉受け売りか?笑)
なにはともあれ、第4巻以降も楽しみです。
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表題の「陽炎の男」は三冬さんの心の変化がじんわりと伝わる一遍です。夢の中で見る男の顔が大治郎だと分かった時、剣士から一人の女性になる三冬さん。それまでのカッコイイから可愛いにするりと変化しました。 あと面白かったのが「深川十万坪」の金時婆さん。小兵衛さんが渡した金二両をさっぱりと受け取る性質がすがすがしく、小兵衛さんが楽しく興味を持つのも納得できる人ですね。