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けんた・うさぎ 子どもとお母さんのおはなし みんなのレビュー
- 中川 李枝子 (さく), 山脇 百合子 (え)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:のら書店
- 発売日:1986/11/01
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紙の本
我が家の「けんた・うさぎ」は今日も元気です。
2002/04/19 08:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨日は「どろんこ・うさぎ」、今日は「あべこべ・うさぎ」、明日はいったい何うさぎ? やさしいとうさんとかあさんに見守られ、けんた・うさぎは楽しい毎日を送ります。
子供も4〜5才になると、本の登場人物と自分の比較がうまく出来るようになります。
この本を読み聞かせながら、「あれ? うちにもこんな人いなかったっけ?」というと、恥ずかしそうににやっとしながら、目をそらしました。
子供はもちろんのこと、親でさえもまるで自分の子供を見ているような錯覚を起こすほど、けんた・うさぎのしぐさや行動は小さな子供を生き生きと映し出しています。
けんた・うさぎの毎日は、我が家の日常でもあります。
この本は、我が家の「けんた・うさぎ」の大切なお友達になりました。
紙の本
『ぐりとぐら』を作った姉妹コンビによる愉快な童話シリーズの1冊。各見開き挿し絵つき。新1年生ぐらいへの読み聞かせにGOOD!
2001/11/13 11:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る
全部で3冊出ている<子どもとお母さんのおはなしシリーズ>の2巻めに当たる。この本はやんちゃな男の子うさぎが主人公だけれど、1巻めは『三つ子のこぶた』、そして3巻めは『こぎつねコンチ』だ。山脇百合子さんの愛らしい絵なので、どの動物も『ぐりとぐら』の森の仲間のように見える。
お話が六つ入っている。幼年向けの童話の本では、スピン(綾糸のしおりのこと)がついているのは珍しいと思う。「今日はお話二つだけね、続きはまた明日」という具合に読み聞かせするとき、このしおりは便利だろう。どうでもいいようなことを書いているようだけれど、親と子の生活が見えている作り手が本を作ることの大切さは、こんなことにも出てしまう。きめ細やかな配慮なんだと感じ、うれしいものだから…。地味ながらロングセラーとして愛し続けられる本には、こんな秘密があるのだ。
もっとも来春に小学校入学を控えた息子相手には、このスピンは用をなさない。「次は何のうさぎの話? 次、読んで」と言われているうちに、本文109ページ一気読み聞かせ、母ののどガラガラ…で終わるからだ。
登場するのは男の子うさぎのけんたと、とうさん、かあさん、それに友だちのみみちゃんぐらいだけれど、「いたずら・うさぎ」「あべこべ・うさぎ」「きえた・うさぎ」「おそみみ・うさぎ」「ゆきだるま・うさぎ」「おひさま・うさぎ」というタイトルがお話につけられている。そこで、次は何のうさぎのお話か…という疑問になるわけである。子どもは何にでも変身できる動物だと忘れてはいけない。
「いたずら・うさぎ」は、朝食準備をしているお母さんのお尻をぽんとたたいたり、わざと着替えをしなかったり、三輪車で水たまりに突っ込んでいったりする。「あべこべ・うさぎ」は、Tシャツの袖に足を入れてズボンを頭にかぶったり、朝の挨拶に「こんばんは」と言ったりする。じゃあ、おとうさんの代りに会社に行ってくれ、おとうさんは家で遊んでいるから…と言われてしまう。「おひさまうさぎ」では、朝ごはんのあとにおひさまの光をぱくっと飲み込んだけんたが、屋根の雪が解けて落ちたのを自分の体に宿った光のせいだと思い込む。
一話完結ではあるが、秋から冬、冬から早春への季節を追いかけている。子どもに大切な朝ごはんやら、外遊びやら、いたずらがふんだんに盛り込まれていることも、おさな心にぐっとくる。読んでいて子どもの笑いが絶えない童話集だ。
もちろん、この偉大なる作家・画家の姉妹コンビのファン、変身が得意だった子ども時代のノスタルジーに酔いたい人にも、明るくて楽しい気分を運んでくれる素敵な本だとうけ合い。
表紙のかわいさがお見せできず、まことに残念至極!
紙の本
楽しみましょう、たまらない子供の愛らしさ
2000/10/10 08:00
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投稿者:響子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝起きた「けんた・うさぎ」は、毛布ににもぐって、足の方から抜け出します。
そして、パジャマを脱ぐと、Tシャツの袖に足を突っ込んで、ズボンは頭に
かぶります。あべこべ・うさぎになってしまいました。
お母さんに朝の挨拶をするのにも「こんばんは」って言ったり、
朝ご飯を食べるのにもお尻をテーブルに乗せちゃいます。
所々に入っている「けんた・うさぎ」のイラストが、すごく愛らしくて
いろんなうさぎになって、遊ぶ「けんた・うさぎ」をお母さんもお父さんも
温かく、お付き合いしてくれる様子が、とても素敵です。
小さな子供って、時々笑っちゃうくらい楽しい発想をするんですよね。
怒らなくちゃダメだろうけど、つい負けてしまって、笑わされてしまう、
そんな子供のくずぐる心をいっぱいいっぱい教えてくれる一冊です。