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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戊辰戦争(関東地方)、箱館戦争、紀伊徳川氏系図、徳川慶喜年譜(文久3~大正2年)を収録。慶喜のせいで始まったともいえる戊辰戦争。恭順を貫くその心中はいかに。
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ありゃ?5巻で終わりかと思っていたらもう1巻残ってるのね。買わんといかんですなぁ。ということでいつ終わるか知れんので★評価を途中経過ではありますが付けときます。
で徳川礼賛ですなぁ。こりゃ司馬遼とか現在の主流派とは一線を画している訳で、忘れられつつある作家のように思われる現在の立ち位置も仕方ないかも。
一応断っておきますが、当方司馬史観、特に明治以降のスタンスには全く共感できません。でもこの作家の立ち位置も流石に苦笑で誤魔化すしかないかな。兎に角やたらと安保関連への言及が目立つ、時代を感じさせますなぁ。それだけ戦争に対する緊迫した意識が日本に流れていたということかも。そう考えると今は確かに平和を謳歌しとるんだろうなぁ。すいません、平和ボケしていて。
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読んだ本 徳川慶喜(5)山岡荘八 20230717
いよいよ幕末は蛤御門の変から長州征伐。高杉晋作好きの僕としては、一番のクライマックスなんですが、幕府の立場から読むと、本当に歯痒い。なんで第一次長州征伐をあんな形で終わらせてしまったのか。徳川慶喜という人を中心に読むと、薩長に任せずとも、近代日本は生まれたんじゃないかと思ってしまいます。志士史観だと、幕府を倒すという行為なくして、新しい時代の到来を知らしめることができない。っていように思っていたんですがね。
薩長同盟もなって、薩摩が陰謀の黒幕となってからは、維新は鎖国開国ではなく、尊王でもなく、ただ討幕の為だけの運動になっていく。開明的な慶喜の視点から見ると、痛ましいです。
坂本龍馬や高杉晋作が人気があるのは、死んでしまったからなんですよね。高杉晋作なんて、討幕だけの人だったんですが、それでも大久保利通のような陰謀家の暗さはないですもんね。
いよいよ徳川慶喜も最終巻。どこでお話が終わるのか。