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紙の本

聖書一冊で天国に行ける?

2023/09/26 23:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田呂宋兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

司馬遼太郎いわく、
「プロテスタントであれば、聖書を一冊もっていれば、
たとえ牧師さんを介さなくても、自分と神と直接取引できる。」
(「国家・宗教・日本人」井上ひさしとの対談集より)
本書はまさに、聖書一冊で天国を目指す物語にして、世界的ベストセラー。
著者バニヤンは17世紀の英国人。貧しい職人の家に生まれ、学校は、少年時代ちょっと行っただけ。
16世紀に国王の結婚問題がきっかけで、英国国教会がローマカトリックから独立。
17世紀に入ると、国教会改革を唱えるピューリタン(清教徒)が活発化、
クロムウェルによる清教徒革命、王政復古、名誉革命が相次いで起こる。
若き日のバニヤンはクロムウェル軍の兵士、帰郷してピューリタンの信仰に目覚め、
やがて説教者となるが、国教会の迫害を受けて何度も投獄され、獄中で本書の構想を練った。
物語はバニヤンの夢という形を取る。
主人公が聖書らしき本を読むうちに、このままでは身の破滅だと泣き出し、
妻子にも理解されぬまま、救いを求めてひとり旅に出る。
道中で道連れはできるが、意見が合わず別れたり、友人となっても時にはガチンコの論争。
しかも本書には、「教会」という言葉がほとんど出てこない。
聖書一冊のみによる、個人の信仰。絵に描いたようなプロテスタントの思想。
悪魔の手先に殺されそうになったり、「この世で楽しく過ごせたらええやん」という人達や「にせクリスチャン」と論争したり、
様々な誘惑や困難の果てに、道中で出来た友人と二人、天国にたどり着く。
聖書の引用は、まさに自由自在。時間があれば、聖書(旧約・新約合冊の、出来れば字の大きいやつ)を参照しながら読むと、なお面白い。
作中の登場人物は、善人は善人、悪人は悪人、中途半端な人も、ずっとそのまんま。
「水戸黄門」みたいな時代劇でも、悪人が改心することあるで。
これはピューリタンの教義によるらしい。どう受け止めるかは、もちろん読者の自由。
しかし、本書によれば、自称クリスチャンのうち、天国に行けるのは、どんだけ?
ふと、そう思った。

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