投稿元:
レビューを見る
モノにあきた日本人の心を見事にとらえ、「夢と魔法の王国」を成功させたアメリカ式の経営戦略をきめ細かに分析し人気の秘密を紹介する。
投稿元:
レビューを見る
ディズニーランド成功の裏側, 2004/9/24
本書は1987年に書かれた本であるが、現在もいまだディズニーランド(ディズニーリゾート)は一人勝ちを続けており、他を圧倒している。
なぜ、ディズニーランドがこれだけ強いのか、いろいろな視点で分析している。当初は、アメリカ式のサービスであるディズニーランドは日本では成功しないのでは、という声もあったが、実際は大成功である。実は日本人はこのようなサービスに飢えていたのかもしれない。
また、キャスト(従業員)の質が高い理由も触れている。質の高さの理由は、本書でも書かれているが、非常に洗練されたマニュアルとキャストをも魔法の世界に引き込んでモチベーションを挙げていることだろう。
そういう私もキャストとして、ディズニーマジックに引っかかってしまった一人である。
投稿元:
レビューを見る
この本はディズニーランドから学ぶ経済学の本でディズニーの経営戦略についてデータを出しそれについて考えていくという、とても考えさせられる一冊になっていました。ディズニーには何回か行ったことがありますが、この不景気で他のお店の売上が落ちる中にも関わらず、なぜそんなにお客さんがたくさんいるのだろうか?とかどうやってあんなに大きくなったのか?とか疑問がありましたが、少しわかった気がします。
投稿元:
レビューを見る
courtesyという言葉をこの本で知った。さすがディズニーランド。一度偵察に行かねば、と思いつつまだ行った事ない。え?ほんとですか?この近所でも行ってないの私くらいかも。
投稿元:
レビューを見る
この本(文庫版)は1987年に出版されました。東京ディズニーランドの秘密とされていた部分(地下道・地下トンネルとか、キャストのマニュアルとか)について、しっかりとした取材がなされている様子で、それらの部分は大変面白かったです。
ただ、著者が色々とディズニーランドについて、日米比較とか、なぜ入場者数が多いのかとか、将来像とかについて分析をしているのですが、大したことは言っていません。どこか冷めた分析をすることがカッコ良いとでも思っているのではないか?と感じてしまいます。単純な分析も多いです。たとえば、「(当時の)若者は、新人類だから○○である」みたいなものとか。まぁ、現在の人(私も)は、1987年から見た将来について知っているから、大したことないなぁと感じるのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
【本の内容】
日本人の心をわしづかみにした東京ディズニーランドの企業秘密を余すことなく記したロングセラー。
増補にあたり、巨大リゾート化する経緯、卓越した集客戦略、消費社会との関わりなどを大幅に加筆。
ライバルに圧倒的な差をつけ、なお進化し続けるディズニーを分析する。
[ 目次 ]
1章 夢を売る現実主義者たち
2章 サービスの魔術師たち
3章 舞台を操る黒子たち
4章 遊びの経済学
5章 「現代の祭り」に酔う人びと
6章 「テーマパーク」から「テーマリゾート」へ
7章 「成熟消費」の経済学
8章 ディズニーを受容した日本の“ごった煮”文化
終章 仮想現実化する日本・TDLはなぜ生き残ったのか
[ POP ]
ディズニーランドには、人を引きつける魔法がある。
その正体をのぞきたいという抑えられない気持ち故に、本書を手に取った人もいるだろう。
経済記者だった著者たちが、1983年に開園した直後から東京ディズニーランドに通い詰め取材した。
スポンサーや地元への経済効果、余暇が増えたという時代考察など、多角的にディズニーランド人気を検証している。
特に興味深いのは、「経営の秘訣は、綿密に計算されたキメ細かいサービスにある」という雰囲気作りへの言及だ。
例を挙げると、キャスト(従業員)に対するマニュアルは約400種類もあり、客がアイスクリームを落とした場合、交際を求めてきた時の応対にいたるまで規定されているという。
観光やレジャー産業に興味のある学生を中心に、今も読まれているという。
なぜか。
著者の1人、粟田さんに尋ねると、「魅力的であり続けるディズニーランド自身が、ロングセラーだからですよ」。
なるほど、28年たっても色あせない「夢の国」の魔法のレシピが、本書には詰まっている。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
・ディズニーランドは他の一般的な遊園地のようにスピードやスケールや安全性といったハード技術ではなく、ストーリー性などのソフト技術でほとんどのアトラクションが勝負している。
・p.58
「景品のおまけのようについて歩く父親がディズニーランドでは通常だが、主体的な父親にも幾度か出会う。その多くはアメリカ人だ。真っ先にアトラクションの列について並ぶのも、ショーが始まると最初に拍手したり、口笛を吹くのも父親だ。ディズニーランドでだって、父親がリーダーシップをとることができる。アメリカ人の父親たちは、もっと単純に自分たちが子供以上に楽しんだだけ、というだろうが、他のおまけの父親像と見比べると、悔しいけれど娯楽への参加、という社会へのひとつのあり方のお手本を示しているようにも見える。」