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五木作品を読んだのはなんとこれが初めてです。びっくりするほどすらすら読めました。これを機会に他の作品も読んでみようと思った。近くの地理が出てきて面白かった。ウォーカーになろうと決心した。とかいいながら毎日自転車に乗ってます。
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五木寛之の作品では最初に読んだ作品。歩くことについて書かれてる部分も有り、面白かったです。意外に読みやすかったです。
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とにかく面白く一気に読み終える。
戸籍を持たず、自然を愛し、山野を渡り歩いて竹細工や狩猟などに携わった山の民。
サンカを扱った小説。民俗学に興味を持つ。
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しょっぱなから壮大な話の予感がして、そのドキドキ感が楽しかった。血脈とか一族とか。設定は気になるけど、やっぱり宗教じみすぎてて入り込めなかったです。
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若い警官の職務質問を終え、速見卓はメルセデス300GDを仁徳陵へと急いだ。
夜の公園に集まる50人以上の影、そしてその日二上山ですれ違った「翔ぶ女」もそこに…
ある女性の「歩き」に興味を持ち追いかけていく過程で
自分の先祖まで遡る出来事に触れる事になる。
「歩く疾走感」やそれに伴う「オシエ」を描いた長編作品
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民族歴史ロマンを、80年代のスペクタクルな感覚でおもしろく小説となった。サンカの話をこうも物語仕立てにしてしまう五木さんはすごい。。
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再読。
五木寛之作品の中でいちばん好き。
民俗学や自分のルーツに興味が湧きます。
「歩くこと」についての描写や思想もたまらない。
近いうちに大和路を歩こうと思います。
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漂白の民、差別的に表現されるサンカのくらしをたどりながら、歩くことの意味をみいだす。てくてく歩くことのすばらしさを感じることができます。
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奈良県中南部の大阪との県境にある二上山を舞台に、この国を影で支えてきた宗教団体(薔薇十字団のような?!)と闇の組織が衝突、出生の秘密を知った主人公とその兄が次第に巻き込まれていく。息もつかせぬ展開にあっという間の300頁。
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歴史の中で漠然と認識していたサンカのこと。いわゆる山の民とは異なる存在だと初めて知った。もっと宗教的に古代・神話時代までさかのぼるのかと思ったが、そういう話の展開ではなかった。
フィクションだが。「争うことになったら負けることを選択する」という生き方、その結果、社会から存在そのものが無くなってもよい、という思想は共感する部分もある。
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国家を超えて生きる一族通じ鋭くナショナリズムを問う
青春の一時期、私は五木寛之の本ばかり読んでいた。「海を見ていたジョニー」「艶歌」そして「戒厳令の汝」…。 まるで青春のバイブルのように、彼が描き出す主人公の生きざまに、こんな生き方もあったのかと胸を踊らせたりした。
やがて、五木の休筆宣言もあって、ここ何年か彼の本から速ざかる曰が続いた。
久しぶりに手にしたのが、彼の最新作「風の王国」である。
休筆中、五木は京都に住み竜谷大学で仏教を学びつつ、奈良へ百回以上も通ったという。 そして飛鳥の地を歩いてこの「風の王国」の構想を抱いたという。 帯のコピーがまたすごい(霧の二上山に、深夜の仁徳陵に、メルセデス300GDを駆って、速見卓が視たものは?異族の幻像か――。禁断の神話か――。現代の語り部が、満を持して放つ戦慄の長編)
「美(うま)し二上(ふたかみ)」は「妖(あや)し二山(ふたかみ)」
フリーライター速水卓は、出版社より、二上山の取材を依頼される、そして、二上山へ向かう車中で、速水は旅の若い僧から
ナムアミダ ホトケノミナヲ ヨブ コトリ アヤシヤタレカ フタカミノヤマ
の歌を教えられ、「古代の人々が『美(うま)し二上』と呼んだ二上山は『妖(あや)し二上』でもあるのです」という言葉に惹きつけられた。
のちの持続帝が、息子を高位につけようと、ライバルであった大津皇子を葬った二上山は、不思議な貌をもつ山であった。ここで彼は、はやてのように駆ける女と出逢い、彼女らが深夜の仁徳陵へ集うことを盗み聞きする。
興抹を持った速見は、愛車のメルセデス300GDを駆って仁徳陵へ先回りする。世界最大の前方後円墳の前に立った時、なぜか彼は不思議な感清でいっぱいになった。
深夜の仁徳陵に、やがて集まって来たのは、遍路姿の五十人を超える集団で、闇の中で陵に向かって参拝するのだった。
流民の群れ「風の一族」とは?
彼らこそ、明治時代、近代国家建設の陰で、仁徳陵の盗掘を手伝わされ、生き埋めの穴を自ら掘らされた籍を持たない流民の群れの生き残り「風の一族」であることが読み進むうちに分ってくるのだが、いわれなき屈辱を脈々と忍び続けた一族が、なぜあえて姿を見せ始めるのか、そして速見とこの一族との関係は?さまざまな謎と、古代から明治、そして現代へと流れるロマンに引きずられて、一気に読み進んでしまう。
これは 「戒厳令の夜」のテーマを引き継いだ作品である。明治初期に堺県令(知事)になった税所篤(さいしょあつし)が、仁徳陵を盗掘した古美術をワイロにに権力をふるったという歴史的事実を下敷に、風の一族――国家という枠外で生活した人々――を主人公とし、ナショナリズムを鋭く問うた作品になっていると私は思う。
わが子を愛する心が、他の子を排除することと結びつきやすいように、国を愛する心(ナショナリズム)はファシズムの危険を常に孕んでいる。“国”の意識を抑えなければ真の平和は得られないという五木の主張は、ヒューマンであり、重厚な読後感で久々に満足させられる一冊であった
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日本のジプシー「サンカ」が気になっていたので、手始めに読んでみた。五木寛之作品もはじめて。定着民ではない彼らは差別の対象となったが、それゆえに裏社会ネットワークが強固で、一種の秘密結社と化している設定が、事実とは異なるのかもしれないけれど興味深かった。天皇陵との関係がいまいちよくわからなかったけど、、作中に登場する土地を歩いてみたいと思った。
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かつて日本にも存在していたという、山の民でも海の民でもない、定住して耕作することをしない流浪の民、その系譜を継ぐ者たちが現代社会とどう向き合って生きるのかというテーマは良かった。
ただ、予想に反して意外とエンタメ系な内容で、そういう意味ではサクサク読めて面白かったが、じっとりと心に残るようなものを勝手に期待していた為か、満足度は低いかな。
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夜の闇の中、仁徳稜へ密かに集う謎の遍路たち。二上山を疾風のように駆ける謎の女…風の一族とは?漂泊の民に魅せられた主人公=速見卓はやがて自身の出生にまつわる秘密を知ることになる。
「自由」とは何かを問う作品です。
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闇にねむる仁徳陵へ密やかに寄りつどう異形の遍路たち。そして、霧にけむる二上山をはやてのように駆けぬける謎の女…。脈々と世を忍びつづけた風の一族は、何ゆえに姿を現したのか?メルセデス300GDを駆って、出生にまつわる謎を追う速見卓の前に、暴かれていく現代国家の暗部。彼が行く手に視るものは異族の幻影か、禁断の神話か…。現代の語り部が放つ戦慄のロマン。
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ランナーなら読むべき、とオジサマたちに勧められた本。昭和62年にラン関連のギア情報がこんなにあったんだ、トレイル情報も・・・と、ラン目線では少し新鮮だったけど、物語としては神話?ロマン?という感じだった。私には少し難しかったのかも。