紙の本
尾張の内憂外患
2022/01/23 19:08
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
松平家に忠義を立てる松平家の家臣たち。後の徳川家の結束の強さは既にこの頃から健在。一方の広忠はクズ度が高まるばかり。織田家といえば、だいたいが桶狭間の戦以降しかあまり知りませんが、平手政秀など、信長の守役くらいにしか知らなかった武将のほか、あの今川家の名将太原雪斎など、ここにはギッシリとそれ以前の織田対今川家、そしてそこに挟まれる松平家の様子が詰まっていて、面白かったです。また信長15歳、竹千代6歳の頃の掛け合いがなんともいい。この巻のラストは信秀の死。信長19歳。まさに内憂外患の中にあって、これから尾張をどう統一していくか楽しみ。
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2巻でもまだ家康は出てこなくて、父広忠や信長の話が中心。器量があまり大きくないことを自覚した苦悩や周りへの影響が描写されていく。「徳川家康」はリーダーシップの本だという人もいるが、この巻からもよく伝わる。
3巻が楽しみだなー
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ようやく主人公の徳川家康(竹千代)が、
意志を持った登場人物として出てくるが、
まだ6歳なので、話の中心には居ない。
前半は狂ったようになっていく松平広忠、
離縁され竹千代の身を案じる於大の方、
その周囲の人々が運命に翻弄される。
後半は小説の題名は徳川家康なのに、
空気を読まない信長・濃姫の話。
まったくもって落差の激しい第二巻。
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竹千代と吉法師の邂逅、のシーンは実は少ないけどどれも和やかでいい
改めて今川方の人質となったあたりもまだ平和。
於大を立派な女性にし過ぎてるとは思いますが、仕様だと思います
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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
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織田家に人質、そして信長の兄、信広との人質交換で今川家へ。苛酷な境遇で逞しく育つ。信長の奔放さ、思慮深さも魅力的。11.7.26
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主に、家康の父・広忠が、今川・織田に挟まれて運命に翻弄されていく話が前半~中盤。
中盤は、家康が人質として尾張に行ってから、今川に取り戻され、そして織田家のドタバタが中盤~後半。
ようやくにして歴史の歯車が動きだす頃の内容です。
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いよいよ歴史が動き出しそうな雰囲気。
織田信長の振る舞いが、気持ちいいですな。実際に対峙すると大変だろうけどけども。
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2014.8.18 読了
これって 家康よね???
てくらい 家康が なかなか
出てこない。。。
てか、やっと 幼児になった^_^
いまんとこ 信長の話なような。。。
まあ こんな背景があっての
のちの家康やもんね。
じっくり向き合ってるって感じです。
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竹千代(家康)の登場場面は増えてきたが、この巻の主役は家康というよりも信長。しかし、家康という人物を語る上で織田信長は外せないのであろう。
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於大と広忠、お春と八弥、思い合っているのに成就しないことの悲しさ。生きるのがこんなに辛く大変な時代があつたのかと思わされる。信長の破天荒ぶり、家康の大物ぶりは興味深い。
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遂に始まった、竹千代の流浪の人質生活。
竹千代の豪胆な中にある、子供らしさが、何とも言えずに可愛い。
その可愛らしさを、紙面だけで表現している山岡荘八の筆力に驚かされた。
そして、破天荒な大うつけを演じている、大物感漂う信長。
今後のふたりの絡みが楽しみだ。
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松平も織田も父親の時代が終わりました。信長のほうは濃姫との掛け合いが始まって、今後を期待してしまいます。一方竹千代は駿府に移って、暫くは勉学の時でしょうか。何度読んでも良いテンポで進む良い小説です。
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竹千代が今川に人質に送られるも途中で尾張に拉致され、織田信広との人質交換で駿府に行って、というところまで。織田信秀の死と葬儀もこの巻で、織田家中も丁寧に描かれている。
広忠が情けなく歯痒いが、本人の苦悩もわかる気がする。華陽院も於大も相当過酷な人生を歩んでいる。
あとがきで、この本を書き始めたきっかけが第二次大戦が終わったときだったことに触れている。家康を掘り下げていったい何が戦乱を終わらしめたのかを大衆と考えたかったのだと。
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戦乱の不条理さに翻弄されていく人々の様子が描かれている。愛する正室と離縁しなければいけなくなった広忠は、於大と似ているお春を求愛するようになるものの、お春には片目八弥という許嫁が。忠君の八弥は受け入れるものの
、最終的にはお春を自分の手で殺めなければいけない苦しみ、そして広忠に対する埋み火が燃え盛る。
なんという修羅の世界か。
大名も、そこに生きる女達も、一人の人間で、不条理な世の中で必死に生きていた。