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紙の本
お腹いっぱい
2007/10/12 21:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
栃木と福島の県境、平家の落人伝説が残る山間の鬼無村へ里帰りした逢魔麻紀子。が、村の住人全てが消え失せていた。逢魔家伝来の杖術明鏡流を武器に、警視庁公安部特別捜査班の真庭と共に調べを進めていく麻紀子だったが、敵の魔手は彼女にまで伸びてきて、ついには囚われの身に・・・。
著者得意のバイオレンス小説です。
大増殖したネズミが人々と街を襲うというパニック小説『滅びの笛』『滅びの宴』がとてもおもしろかったので、同じ著者で評判の良い本作を読んでみました。次から次へと描かれる暴力シーンとセックスシーン、「個」の集まりが巨大な権力を持つ組織と対決するという設定は読者を熱く燃え上がらせるものがあるのですが、郊外の一軒家、無人島、さらには海外と場所を変え目先を変えをしてはいるものの、戦闘→善戦するものの惜しくも負け→監禁→救出→再び戦いへ→善戦するものの惜しくも・・・、の繰り返し、だんだんと飽きてきてしまいます。
とは言え、著者の持ち味が十二分に活かされたというか、読者の期待への過剰なまでのサービスというか、もう盛りだくさんの内容です。が、それでかえって、しばらく集中して著者の小説を読んでみようと思っていたのですが、この一作でもうお腹いっぱい、もうしばらく読まなくていいかな、と思えるくらい西村寿行色が濃く詰まった作品です。
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