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西郷に続いて官を辞した、もとの司法卿・江藤新平が、明治七年、突如佐賀で叛旗をひるがえした。この乱に素早く対処した大久保は首謀者の江藤を梟首に処すという実に苛酷な措置で決着をつける。これは、政府に背をむけて、隠然たる勢力を養い、独立国の様相を呈し始めている薩摩への、警告、あるいは挑戦であったであろうか。
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(1990.03.24読了)(1990.01.11購入)
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西郷に続いて官を辞した、もとの司法卿・江藤新平が、明治七年、突如佐賀で叛旗をひるがえした。この乱に素早く対処した大久保は首謀者の江藤を梟首に処すという実に苛酷な措置で決着をつける。これは、政府に背をむけて、隠然たる勢力を養い、独立国の様相を呈し始めている薩摩への、警告、あるいは挑戦であったであろうか。
☆関連図書(既読)
「翔ぶが如く(一)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.01.25
「翔ぶが如く(二)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.01.25
「翔ぶが如く(三)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.02.25
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読んだきっかけ:司馬遼太郎は全部読みたい
かかった時間:9/15-9/26(12日くらい)
内容:明治維新から西南戦争の話(たぶん)。4巻は、佐賀の乱から、台湾侵攻まで。とはいえ、大部分はこの時代の薩摩を中心とした思想的な話です。
台湾侵攻事件は知りませんでした。戦後、和睦交渉途中で次巻へ続く。
ちょっと動きが少なく、退屈でした。
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『翔ぶが如く』4巻を読了。
あっちこっちの本を読み散らかしていたため、長らく読んでいた。後半は加速したが。
「佐賀の乱」で江藤新平の斬首。
「征韓論」の決裂で西郷隆盛は帰郷。
「征台論」が起こり西郷従道の出兵。
明治初期の日本は国家としての体を成していなかった。西郷隆盛は帰郷して動く気配がない。にも関わらず、その巨人の影が「佐賀の乱」を引き起こし、鬱屈した薩摩藩士のガス抜きのための征台論がお越り、実際に出兵するところまで行く。弟の西郷従道によって。
ドラスティックに国が変わっていった。その初期はこんなにも日本が揺れていた。
しかし、強烈な一人のリーダーの意思で動いていた訳ではない。かといって合議制で動いていた訳でもない。
強いて言えば、大久保利通が中心であった。
その大久保が43歳であったことに驚く。
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★評価は再読完了後に。
西郷って人はそんなに魅力的やったんかいのぅ。政治家ではとても思えんだけに、やっぱり古き良き時代が許す人材だったのかな。
しかし相変わらずこき下ろし方が尋常でない。後藤、板垣、大隈あたり、ほぼ全否定ですよ。正直これら人物に評価を下すほどの知識も持ち合わせてませんが、血気盛んな若い頃に読んでいたとしたら、そりゃぁ司馬信者になるやもしれません。それ位激烈です。若い皆さんは用心して読んでください。