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司馬先生の作品の中で1番好きな本です。
短編集なので長編が苦手な人にもお勧め。
この人達と同じ国に生まれて良かったと思える作品です。
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買った本。途中まで読んだ。明治維新でそれほど有名でもないが、重要な役割を果たした人々について書かれた短編集。表題の王城の護衛者は会津藩主の松平容保について書かれている。明治維新に最も翻弄されてしまったひとかもしれない。かわいそう。
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幕末を舞台とした短編集。タイトルの「王城の警護者」は会津藩主松平容保公の物語。
『会津松平家というのは、ほんのかりそめな恋から出発している。』
歴史を知っている後世の人間から見ると、まさに運命のいたずらとしか思えない。本流でない故に、本家以上に本家に尽くす・・・日本人には理解できる感情だが、果たして海外の人間には理解できるのか?興味があるところだ。
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2006/11/29 wed
司馬遼太郎の短編集。
表題作の『王城の護衛者』は会津藩主・松平容保を描いた話。会津好き?な私にとって、知人の勧めで興味深々で購入。「会津松平家というのは、ほんのかりそめな恋から出発している」という最初の一行で一気に引き込まれました。白虎隊や新撰組の話はよく聞くけど、それらに出てくる容保の話は初めて。容保の人柄が「至純至誠」という言葉に集約されているなぁと実感。晩年、孝明帝からの宸翰2通を竹筒に入れて身に着けていたという話、さらに子孫がそれを銀行の金庫に保管し続けているという話に感動しました。
『加茂の水』は岩倉具視の謀将・玉松操のお話、『鬼謀の人』は長州の軍略家・大村益次郎(村田蔵六)のお話、『英雄児』は長岡藩を豊かにし執政にまで上り詰めた河井継之助のお話、『人斬り以蔵』は土佐の剣客・岡田以蔵のお話で、どれも時代背景がほぼ同じ。歴史で学ぶ偉い人?の裏の人たちを主題にしていて、面白く読みやすい話ばかりでした。
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司馬遼太郎の本は、何も考えずに読めるので好き。この本と『最後の将軍』を読み比べると、幕末の同じ徳川方でもいろいろな見方ができることがわかる。
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容保様と孝明帝の愛を綴った作品(案外嘘じゃないトコがウケる)
実直すぎる容保様が愛しくって仕方がない。
ちょこちょこ出てくる慶喜様もいい味出してます。
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2008.1.31 了/幕末の準主役級の人々のお話、数点。それぞれ別の作品で詳細に語られているが、それらを読む前に読むと「次読んでみようかな」と思えていいし、読んだあとに読んでも、思い出しておさらいができてよい。
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短編週。中でもタイトルにもなっている「王城の護衛者」が秀逸。
これは幕末の会津藩主で京都守護職を務めた松平容保の話。
明治維新、幕末というと坂本竜馬や桂小五郎などの志士がヒーローのようなイメージで、志士を弾圧した松平容保はどうも陰気な悪役というイメージを持っていましたが、この作品を読んでイメージが変わりました。
てっきり彼は維新後すぐに死去したと思っていたのですが、明治の中ごろまで生きていたのですね。
彼が天皇から賜った手紙を東京銀行の金庫に保管し、今でもそれは保管されている、という件は鳥肌ものでした。
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タイトルにもなっている最初のお話「王城の護衛者」は会津の殿、松平容保のお話。
涙なくては読めません…。
ほかに岩倉具視の智となった玉村操の話「加茂の水」
大村益次郎の話「鬼謀の人」(ここの桂さんはちょっとツンデレかも)
河井継之介の話「英雄児」
岡田以蔵の話「人斬り以蔵」
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幕末に活躍、暗躍した5人について描かれた短編集
「王城の護衛者」は会津藩主、松平容保
「加茂の水」は岩倉具視の懐刀、玉松操
「鬼謀の人」は長州藩の大村益次郎
「英雄児」は長岡藩の河合継之助
「人斬り以蔵」は土佐藩の岡田以蔵
『峠』の解説で「英雄児」のことが書いてあったので興味をもったところ、つぶさんにご紹介いただきましたので早速読んでみたのですが、ほかの作品も面白かったです!
つぶさん、どうもありがとうございました♪
幕末の動乱の中、それぞれの才能を発揮した5人。
立場、思想がバラバラで絡みがないだけに、時代のうねりがより感じられました。
「英雄児」は『峠』ダイジェスト版といった感じでしたが、河合に対してより辛口でした。
あと、容保についての小説を読んだのは初めてかな?
なんというか、「王城の護衛者」というタイトルが素晴らしくぴったりすぎます。
この作品だけを読むと、ほんとに可哀想になってくるのですけど。。。
大村については『花神』、河合については『峠』を読んだので、次は容保について読みたくなりました。
となるともれなく慶喜もついてくるのでしょうか?
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『王城の護衛者』は京都守護職を勤めた松平容保公の話。幕末、特に新選組を扱った作品で威厳をもって登場する容保公も、裏では歴史に翻弄される一苦労人であったことが窺えてほろりとする。
表題作のほか『加茂の水』『鬼謀の人』『英雄児』『人斬り以蔵』を収録した短編集。
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幕末という時代に翻弄された人間の物語。
5つの短編の中でリンクしている部分が多々あるので、飽くことなく読めました。
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母親が司馬さん好きなので、ほぼ全ての作品が我が家にあるのですが、一番に薦められたのがこれでした。
これで、一気に惚れ込んでしまいました。
続きものでないし、そんなに長くも無いので、余り司馬さんの作品を読んだ事無い人にもお薦めです。
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松平容保、玉松操、大村益次郎、河井継之助、岡田以蔵。幕末の動乱期に、出身階層を超え歴史の波間におどった5名の物語。「王城の護衛者」のラストが良かった。11.3.3
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松平容保の「王城の護衛者」。とにかく容保の気持ちを思うと無念で仕方ない。
真っ直ぐすぎて不器用な生き方に心酔させられました。