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著者は京都大学の招きで、日本に三ヶ月滞在した。その間に、今西氏を含めて報告する。ただし今西氏の著作を読むわけではない。したがって、この報告には、著者が出会った多くの人たちに関係する他のことがら、たとえば井尻正二氏と地学団体研究会についても、多く触れられている。
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(1988.06.30読了)(1988.02.02購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
イギリス古生物学の権威で保守的ダーウィン主義者であるホールステッド博士による、海外からは初めての「今西進化論」批判。今西錦司博士との会見記と英科学誌「Nature」で展開された今西進化論をめぐる論争を巻末に収録。
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古本でたまたま入手したが、これは今西を含む京都の研究者の生態を知るのに役立ちそうだ。理系版の『物語京都学派』みたいな感じ。外国人が描いているのでわかりやすい。
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自分にとってのエピソードゼロだった。青少年科学センタとか、自分が中学生だった頃の京都のことを思い出させるキーワードとか。冒頭、今西論の概要を読んで違和感があった。当時、京大にいた先生から、僕は大学で数理生物学を教えてもらったのだけど、今西論の影響はなかったと記憶してるので。ジョン・メイナード・スミスの著書の訳者としてのみ名前が出てくる寺本先生。今西論の影響を受けない形で行われた「生物の適応戦略と社会構造」の研究代表者。先生たちが作り直した環境の上で、ぬくぬくと勉強させてもらってたんだな。その一方で、京都とか今西先生とか、もやもやと複雑な気持ちも残った。