言葉図鑑 ことばがいっぱい ８ かくれたことば みんなのレビュー

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投稿者：Otto　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

同じ言葉でも、環境や状況でいろいろ変化する。そんな言葉の奥深さを感じる絵本です。シンプルなようで、いろいろなことを考えさせられます。さすが、五味さんの図鑑だと思いました。

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投稿者：麒麟　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

言葉の図鑑、第八巻は「かくれたことば」。
言葉とは、口に出したものがすべてではありません。口に出していないことまで、多くのことを語る一文もあれば、口に出していることと真実はことなることもあります。
表にあらわれない、言葉のかくれた意味を考えることを、さまざまなシチュエーションのイラストを用いて説明してくれています。

「ぼくの家にかわいい猫がいるよ」と猫好きの女の子にいう場合には、「家へおいでよ」という気持ちがかくされていたり。
「空中ブランコは勇気がなければ決してできません」と空中ブランコ師がいえば、「わたしには勇気がある、すごいでしょ！」と自慢がかくれていたり。
言葉とは、心の中すべてを話しているわけではないことを、伝えようとしている図鑑です。

これ、けっこうむずかしいです。
子どもたちは、これを読んで混乱しないでしょうか。
それとも、子ども、子どもと見くびっちゃいけないのでしょうか。案外、自然とこういう言葉のむずかしさ、あやふやさを感じとりながら生活しているのでしょうか。
ただ、例文の例えかたも、微妙な感じです。
そうかな〜？と思うものもあり……。
でも、このテーマをとりあげて、かわいく図鑑にしようとしたこと自体が、すごいことだと私は思います。