紙の本
小休止の巻
2022/08/24 19:40
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻では、江戸と大阪の様子は小休止。交易や外交の話が中心で、あまり知らない話が多かったです。君主って内政に外交に、ほんとたいへん。そこで、この巻の主役ともいうべき大久保長安が気になって、架空の人物なのか、実在の人物なのか、思わず調べました。なんと実在!今まで知りませんでした。この巻の最後の方を見てる限りでは、豊臣家が滅ぼされるなんて嘘のよう。これからどんな展開を見せるのか。残り5巻!
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国家統一が達成されたからか話題の半分が外交と貿易の巻。
才気走ってる大久保長安は危険な夢を追い続けている。
家康がまた一歩成長する。
我執→無→相対→我執と循環構造を成すに至った。私の欲望を天下自然のことと理解する。神仏からの預かりものが人生だという解釈から我執を肯定することが出来たのだろう。これ以上の成長は循環構造を超えることになる。家康と共に成長してきたであろう山岡荘八がこれ以上の答えを出せるのか見ものだ。
淀君がなぜかここに来て改心の兆しを見せる。豊臣家との争いがどう勃発するのかも興味深い。
作中時間で六年後に家康が死ぬ。
七十年近くを追ってきたがあと少しで終わりだ。
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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
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関ヶ原の戦いが終わり、泰平の世に進みつつある中、眼が海外に向けられる。キリスト教の新教旧教の争い、英蘭とイスパニアとの争い。淀の方が家康に理解を示す。12.12.22
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大権現様が海外の問題を堪え忍ぶ21巻。
カトリックとプロテスタントの対立に
大久保長安が絡んでくるが、
海千山千の大権現様には
そんな企みは通用しなかった。
あっさり露と消える長安の野心。
ここに来て少し丸くなる淀殿と、
その淀殿の妹だけあって、
勝ち気だったが、大権現様の影響で、
堪え忍ぶことの素晴らしさを知るお江の方。
於大の方から伝えられた堪忍が、
連綿と受け継がれているようで感動した。
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人が死にまくる戦争から、頭脳戦の闘争へ。いくらトップが太平の世を目指していても野心というものは次から次へと湧いて出てくる。
それをどうさばいていくかが、トップの力量であり、家康の大きさなのであろう。
宗教がらみは日本人には理解しにくい面もあるが、この時代もよくわからなかったのだろうな。
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海外との関わりに多くを割かれており、また、大久保長安が本巻では重要人物の一人となっている。
家康をクローズアップした小説で、海外貿易についてここまで詳細に書かれているものはおそらく他にない。著者が江戸時代の基礎を築いたものの一つが貿易にあると考えただろう。
一方で、新たな紛争の種が芽生えるようなこともキッチリ書いている点はいかにもこの著者らしい。
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この巻は、政治と宗教が中心になっている。
海外貿易に目を向ける家康。
その中で暗躍する伊達政宗と大久保長安。
一方、大坂では淀君の態度が徐々に軟化していく。
家康の宗教観、切支丹勢力の対立、政宗と長安の野心。
色々なものが渦巻き、家康は泰平を確固としたものにできるのであろうか。
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大久保長安が海外貿易に燃やす情熱、そこに絡んでくる西洋の新教国旧教国の対立や日本の切支丹に伊達政宗や松平忠輝。大坂の動向、淀の方の軟化。
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この巻では、江戸と大阪の様子は小休止。交易や外交の話が中心で、あまり知らない話が多かったです。君主って内政に外交に、ほんとたいへん。そこで、この巻の主役ともいうべき大久保長安が気になって、架空の人物なのか、実在の人物なのか、思わず調べました。なんと実在!今まで知りませんでした。この巻の最後の方を見てる限りでは、豊臣家が滅ぼされるなんて嘘のよう。これからどんな展開を見せるのか。残り5巻!
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新教国のイギリス出身であるアダムス(三浦按針)が家康に厚遇されたことで、先に宣教師が入っていた旧教国のポルトガル等が大久保長安や伊達政宗に近づいて巻き返しの工作を始める。
この巻ではまだ大阪と江戸幕府の間は好意的。大阪の陣はまだまだ先のようです。
18巻の関ヶ原以降に大きな出来事がなく、根回しが多くてちょっと長く感じる。