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とても美しい文体の作品だと思う。子供に読んでもらいたい。おじいさんをおもう気持ちが良い。心地よい。ぐっとくる。
子供の視点語られているところも良い。村上春樹の訳もさることながら、山本容子の挿絵が物語をより深いものにしているように感じる。お勧めです。
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2009/
2009/
これは死後発見された。
物語は「ぼく」が父母に連れられておじいさんと暮らした農場をあとにする前後のことを語るものである。
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ほんのりあったかくなったり切なくなったり。
おじいちゃんとかおばあちゃんの話に私は弱いんですよ。年取ってからのね、包容力とか諦めとかなんかもう私のような若造にはとうてい読み取れない深い深い精神性!
10.03.25
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読んでいて子供向けの短編小説なのかと思った。
けれど、後書きに書かれていたこの小説が公表された経緯を読むと、
どうやらそういうものではないらしい。
初期のカポーティが一気に書きあげていつか有名になるかもしれないよ、
と言いながらまだ若い母に預けたままになっていた小説。
しかも母はカポーティの死後までその存在をうっかり忘れていたという。
公表されることも考えずに親族の為に書いた小説だからなのか、
とにかく素朴な味わいのある短編だった。
少年の視点がかなりリアルで秀逸だった。
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農場に3世代で暮らしていた家族が、子どもに教育を受けさせるため、祖父母2人を農場に残して別れて暮らすという短編。
祖父母の死に目に会えていないことを特に触れていませんが、欧米の人はあまり気にしないんですかね。
切ない気分になる作品でした。
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「ウェスト・ヴァージニア州アレゲーニー山脈のふもとの家を離れた日、それは人生における最も哀しい日のひとつだった――」
ボビーが学校に上がる年齢になり、ボビーと彼の両親はこれまで一緒に暮らしてきた祖父母を残して町に引っ越すことになる。
出発前におじいさんはボビーに、ひとつの“秘密”を持っていることを打ち明ける。
「わしのことを覚えていてくれ。そしてわしの秘密のことも。いつかここに帰ってきて、その秘密を二人で分け合おう」
しかし、絶対に忘れないと誓った幼いボビーは、新しい生活の日々のなかでおじいさんのことを忘れてしまう。
思い出したのは何年もあと、ハイスクールに上がったころ。
さて、おじいさんの秘密とはなんだったろう?
忘れられた約束。薄れていった決意。明かされなかったけれど、時の流れが教えてくれた秘密の意味。
トルーマンが少年時代に一緒に暮らした年の離れた従兄弟をおじいさんのモデルとして書かれ、原稿は叔母にプレゼントされたあと40年間忘れられて未発表となっていたという、彼の創作活動のもっとも初期の短編作品。
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トルーマン・カポーティ初期の40年間忘れられていた作品。おじいさんと僕と家族の素朴な物語なのだけど、不思議と心を鷲掴みにされてしまう。悲しくて美しい物語。
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少年のように祖父母とずっと暮らしたいというピュアな期待や望みを持っていても、それらをあきらめなくてはいけない時が必ずだ誰にでもやってきて、その時の言葉で表すことがとても難しい感情が、この作品には表されている気がする。