紙の本
ちょっとしたどんでん返し?
2019/08/25 15:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は戯曲です。書体は漢字が旧字で表記されています。話としては短いので、すぐに読了出来ます。というか、結構展開に引き込まれるので、結果的に読了してしまう事になります。アルジャノンとジャックとの掛け合いが絶妙です。言葉の洒落を使った作品です。こういった作品も一読書として面白いのでは。
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大成功を収めた喜劇。青年ジャックとアルジャノンの恋の行方を描く。ワイルドをイギリス劇壇の頂点へと導いた喜劇である。彼に批判的であった雑誌も本作に関しては兜を脱がざるをえなかったほどである。細かい内容は本書を読んでいただいたほうがいいだろう。本作のタイトル「嘘から出た誠」はなるほど、この作品のタイトルとしてぴったりである。
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面白かった!
宝塚の役者さんの声で話がは動いていました。
テンポが良くて読みやすいです。
100年も前にこんな喜劇を書いていたなんて驚きです!
笑いが止まりませんでした。
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アルジャノンが伯母を接待する準備中に友人のアーネストが訪れる。アーネストの本当の名前はジャックだとその日判明する。ジャックは田舎では本名を名乗り、ロンドンに何かと問題を起こすアーネストという弟が事にしていた。そしてロンドンではアーネストと名乗っていた。
そこへ伯母とその娘のグウェンドレンが到着する。ジャックはグウェンドレンに結婚を申し込みOKされるが、アーネストという名前だから結婚するのだと言う。改名を考えるも伯母に猛反対される。
数日後、今度はジャックの田舎の屋敷にアルジャノンが弟のアーネストと名乗って現れ、ジャックが後見している娘、セシリーに一目惚れして、その日のうちに婚約してしまう。そこへジャックが帰って来て、アルジャノンを見つけて怒り心頭。
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未読だと思って買ってきたら、新潮文庫から『まじめが肝心』というタイトルで出ているのを何十年も昔に読んでいた。ただ、最初にアルジャノンが胡瓜サンドイッチを食べてる事しか記憶になかった。
読んでみれば、何ということもないラブコメ。日本のトレンディードラマでも二組ないし三組のカップルがわやわやしながら結ばれる…というパターンはラブコメの定石だけど、19世紀からそういった傾向はあったのですね。
ここではジャックとアルジャノンが実在しないアーネストという人物になりすます訳だけど、実在架空問わず自分以外の誰かになりすます…というのはイギリスの小説や戯曲にはちょくちょく出て来ますね。それこそシェークスピアの時代から。フランスの小説や戯曲では滅多にお目にかかれない、イギリスならではの特徴でしょうかね。。