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紙の本

普遍的なものは色あせない

2017/10/17 09:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る

神保町を流していて見つけ思わずかたまった一冊。一度尾崎一雄氏の本を読みたいなと常々思っていた私にこの箱本は一体!?と、大変動揺しながら購入。大体この題名からして痺れてしまうじゃないか!一人変な笑顔でワクワクとページを繰ったが、これまた予想以上にじわりじわりと心に染みて、久しぶりに読書の愉しみを満喫したなあ!と胸がいっぱいです。

文学的な人々との深い交流と、老いて振り返り、胸が苦しくなるような友に対する後悔など過不足のない整った日本語で描かれている。ユーモアがあり人の息遣いが感じられる冷静な筆致にしみじみと痺れました。現代の作家には描き難いような、丁寧な世界の広がりがそこにはありました。

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