紙の本
「白鳥の」ダイイング・メッセージの謎を解く。
2002/05/15 07:49
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投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅見光彦と共に取材旅行に出かけた菓業タイムスの社長の
芹沢が旅先のホテルで何物かに刺し殺されてしまう。そして、
芹沢が最後に必死の思いで娘の玲子あてに残した「白鳥の」
という血文字。浅見光彦が事件を捜査を始める。
芹沢の言葉に伏線が貼ってあり、そこからヒントを得て、
浅見光彦が鮮やかに事件を解決していく所がいい。登場人物
の一人一人に個性があり、人生がある、そういうのが、ミス
テリーを読みながら味わえた。
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グリコ森永事件が元になっているような感じ。
浅見光彦が積極的に自分を売り込んでいる?!(雑誌に投稿したり、兄にお願いして警察を手足に使う)ところが、ちょっと積極的すぎかな。
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「白鳥の」―ホテルの床に血文字を書き遺し芹沢は刺殺されていた。死体を発見した名探偵浅見は事件の渦中へ。連続殺人の鍵を握る浅見の活躍が…。
(光文社作品紹介より)
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この話は謎が多く、まず、最初に殺された某氏のダイイングメッセージ
「白鳥の・・・」
に始まり、怪しい人物が浮かび上がるがそれが偽名で、一体誰のことなのか。
また、犯人たちの結びつき(関係)は一体何処から来るのか。
後半まではっきりしないことが多く、それらを根気強く探り当ててゆく浅見の捜査が凄いなぁと改めて思った。
また、この話の中の事件は、各々の胸にある「正義」に端を発しているので
根っからの悪人がほとんど存在しない。
そこが、なんというかやるせなく、悲しかった。
ただひとつ、今回のヒロインが若くとても明るくて、どんな事情があろうと逞しく乗り越えてゆきそうなところが、物語の陰鬱さに反して眩しかった。
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グリコ・森永事件がベースにしているというので、期待して読み始めました。
十分面白かったのですが、話の主軸が「殺人事件の犯人探し」で「グリコ・森永事件のような企業テロ」を期待していた私としては少し残念。
犯人を追っていく中で垣間見える時代背景は勉強になったように思います。
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「白鳥の」――ホテルの床に血文字を書き残し、男は新潟県新津で刺殺死体で発見された。死体を発見した名探偵・浅見光彦は取材でその男と同行していたのだ。「白鳥」から何が連想されるのか。犯人の名か、近くの瓢湖の白鳥か、特急列車「白鳥」か?聞き込みから重大な情報をキャッチした浅見は、岐阜へ。そこのある地点に被害者の不審な足跡が…。