紙の本
わかりやすい
2016/02/25 18:54
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投稿者:(ry - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本をゆっくりと最初から追っていけば現象学の
ことがだいたい分かると思います。(私自身が現象学をよく知らないのでちゃんとしたことは言えませが)
私もこの本で現象学を始めてみたのですが、何とか雰囲気は掴むことができました。細かいところでは分からないところもありましたがそれは私自身の問題だと思います。
後ろに用語解説がついているので分からなくなったらそれを読めば大丈夫です。また、この本の中でどこにその用語の説明をしているのかも
書いてたりします。
紙の本
わかりやすい現象学入門書
2015/10/05 17:30
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投稿者:匠を目指す者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学のての字すら知らない人であっても、わかりやすく説明してくれる良書である。
この本に行き着いた理由は、単に認知運動療法を学ぶ上で現象学とは何ぞや!?という疑問から手を取っている。そんな者であっても、本書は現象学について丁寧に解り易く書いている良書である。
紙の本
現象学理解の一助として
2023/06/08 22:13
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投稿者:哲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現象学を理解するのに役立つ、初学者にも分かりやすい本である。
しかし、彼のフッサール現象学理解は専門家の一部から疑問が呈されており、あくまで竹田式現象学の理解、あるいはフッサール現象学の一観点として理解するのが最適であると思われる(そもそも解説書というのは概してそのようなものであるのだが)。
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すこぶるわかりやすく説得力のある現象学解説。ただし、それゆえに「そんなことフッサールは言っていない」という批判も多い。困ったことにフッサール本家にあたってみても判断がつかないのです。
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これはオモシロイ。
相づち打ちながら読める本。
小説にはない面白さを体験できる。
井上陽水論も気になるところです。
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哲学科に行っていた最初の彼女が別れたかなり後に私に薦めた本。
主観を論じ客観が存在しないことの証明をフッサールを用いて論じている。
ものの見方が変わる本。
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竹田さんの現象学愛がとにかく伝わってきて、一冊の本として共感が持てる。内容の分かりやすさは屈指で、哲学をあまり学んだことがない人でもこの本を丁寧に読み込めば現象学とはどんな考え方か、だいたい掴めるはずだ
キーワード解説から前史、後の影響まで過不足ないが一番いいのはフッサールへの批判に一々丁寧に反論していること。曰く現象学は形而上学ではない、現象学は主客二元論ではない、現象学は独我論ではない…ありがちな誤解のほとんどが退けられている。それがフッサール自身の思想にどこまで忠実かの判断はつかないが、入門書としては、あるいは竹田さんの問題意識や他の著作に思索の糧を学ぶならあまり問題にはならないだろう
ただ、竹田青嗣のエロス的現象学もまた、現象学批判の格好のターゲットではないかって疑問も。ともあれ、現象学初めの一冊としては十分なハイクオリティ、あとはここからフッサールや他の本まで手を伸ばすことだ
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[ 内容 ]
この目で見た世界と実存する世界は同じものなのか?
近代哲学がついに超えられなかった難問を、“世界が造られる場”として意識を捉え直すという発想の転換でかわしたフッサールの考え方の芯を、できるだけ平明な言葉でわかりやすく紹介。
[ 目次 ]
第1章 現象学の基本問題(「近代哲学の根本問題」―「主観と客観」;近代の哲学者たち―デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェ)
第2章 現象学的「還元」について(発想の転換―デカルトの「夢」について;「還元」の意味―「確信」の生じる条件;「諸原理の原理」;知覚直観と本質直観〈本質観取〉)
第3章 現象学の方法―『イデーン』を読もうとする読者のために(自然的態度、素朴な世界像について;〈還元〉の開始―エポケーの方法;「純粋意識」という残余、超越論的主観について;超越論的主観における「世界の構成」;事象は「志向的統一」である;〈内在―超越〉原理;意味統一としての「経験」;〈ノエシス―ノエマ〉構造)
第4章 現象学の展開―〈還元〉は誰にでもできる理由(近代的な世界像の成立;超越論的主観性と間主観性 ―他我経験の現象学;生活世界の現象学)
第5章 現象学の探究(現象学的“反批判”;サルトルとポンティ―現象学の難問;ハイデガー存在論の挑戦)
現象学入門/用語解説
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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やや難解な現象学をデカルトやカントの基礎的な検証を踏まえて、非常に分かりやすく説明してます。
フッサールを読む前に読んでみることを勧めます。
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竹田さんの解説は分かりやすくて助かる。心のオアシス。こんなに読みやすくていいのって呆気に取られている。
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フッサール現象学についての入門書。
著者の説明が丁寧で、かつややこしいところでは身近なもので例示してくれたりイラストで説明してくれたりするので非常に好感が持てる。
私自身は浅学にして近代思想はよく知らなかったのだが、「主観―客観」という二項対立の図式こそが通底するテーマだという著者の主張は、なるほどなぁと思うこと頻り。いわゆる「客観」だけでは説明できない個別の「主観」がある…というのは理解できる話だが、今度は個別であるはずの主観から「共通認識」が如何に生じるのかという問題が出てくる。この辺を解決するために、フッサールは主観からスタートするという方法を取ったのであり、単なる独我論的な主張とは一味違う…といったところか。
これはあくまでこの著者の考えだと思われるが、面白い。他にも関連書を色々読んでみたくなる。思想・哲学の概略が第一章に書かれている点も、私のような人間にはとても嬉しかった。
心理学や社会学などで観察法に携わっている人は何かしらの示唆やネタを得られるかもしれませんので一読すると良いかも。
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わかりやすい!対象となる物事を深く、深く理解していることがわかる、明晰なロジックと平易な文章。以前挫折した「これが現象学だ」よりも、語っている内容の範囲は狭いが、一番大事な「還元」についてこれでもか、これでもかと繰り返し説明してくれる。それほど、誤解を受けやすい概念なのだろう。
Amazonのレビューによれば、この本の内容については異論・反論も数多いとのことだが、この本をきちんと理解すれば、それらの異論についても素早い理解が得られるのではないか。
とはいえやはり骨太な本なので、電車の中などで一度読んだだけでは理解できていない点が多数。もう一度読むのも苦にならない本なので、また読むのも楽しみ。
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哲学の役割が、世界に問いを投げかけてそれを定義してゆく、というものであるとすれば、現象学は一歩手前でその方法を考察した学だ。だからこれはあらゆる場面に活用できる。
①まず「客観的」という考えをやめてみる。②「主観」が自ずから持っている知識・経験というものを一旦追い出す。③自分も世界も常に変化し続けており、同じ一瞬というのは二度とないことを意識してみる。
とりあえずはこれだけでいいと思う。この姿勢であらゆる事物や他者に向き合ってみよう。そして自分に問いかける。「このものたちは自分にとってなぜこのように存在しているのだろう?」
現象学が導いてくれるのはここまでだ。答えは自分で探してゆくんだ。生涯をかけて。
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私は、この本で自分の人生観が変わりました。私の場合、高校時代から悩んでいたことがこの本に出会うことによって、見事に解決したのです。私にとっては、キリスト教徒にとっての聖書、イスラム教徒にとってのコーランみたいなものです。
したがって、私にとって、人生の最高の本は何かと問われれば、躊躇なくこの本を上げます。もう何回も読みました。
特にこの世に正解を求めざるをえないことに苦しさを感じている人に、つまり因果律で生きる事に息苦しさを感じている人にお薦めします。
人によっては、これに苦しんでフィクションに流れる人もいますが、私の場合は、竹田さんの思想で見事に救われました。
竹田さんの現象学は、フッサールの現象学ではないという人も数多くいますが、私にとってはどうでもいいこと。私は、学者ではないですから。哲学するということがどういうことか?その事によって、自分の世界観がどのように変わったのか?それは革命的変わり方でした。
ぜひお薦めします。
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分かりやすい。といっても、努力を要する箇所は多い。読む方の姿勢に応じて理解も深まる。ただ、著者の主張が強め。