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S医師とのシーンが印象的。
非現実的なのに、感情が痛いほどつきささる。
哀しみに似た何か。
現実を超えたリアル。
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【メモ】完璧な病室/揚羽蝶が壊れる時・両作とも表現がグロテスク過ぎて幻想的でゾクッとするギリギリの線を越えていると思う・「完璧な病室」余命13ヶ月の弟、食べ物、コールマン(ぶどう)、精神病の母、荒れた家、有機物の排除、孤児院の子供だった担当医、美と醜の対比・「揚羽蝶が〜」痴呆症の祖母、「新天地」(介護施設?)、正常な現実はどちら?、ミコト、モラトリアム、揚羽蝶と胎児のノイズ
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「完璧な病室」「揚羽蝶が壊れる時」二つのお話が収録されています。両作品共に理解しがたい部分があり、あまり入り込めなかった。
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このままひっそりと無機質のように清らかに生きていけたらいいのに。
「完璧な病室」では完璧なる清廉と生活、食からの汚染。
「揚羽蝶が壊れる時」では正常と異常とが対極的に描かれている。
求めるものと忌み嫌うもの対極にあるはずのものが混じり合い、
自分の境界を曖昧に溶かしていく。
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同世代で同じ日本を生きている人が、こういう小説を書く、ということで、しばらくこの人の作品を気にしていよう、と決めた1冊。声高ではない、その逆で「沈黙」を軸とした物語の運びの中に、無機的なものと有機物との対比が鮮明。私は実は、日常生活の中で「有機」と「無機」について常に考えているので、表題作には、なんとなく感じるものがあったのです。もっと、これから読んでみたいなあ、って。他揚羽蝶が壊れる時
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なんか,答えのはっきりしない,不思議の中に自分が最後取り残される感じが好きなんですよね。
背後にはいろいろなことがあって,主人公の行動や言葉があるんですが,何となく分かるような,曖昧ながらも自分とオーバーラップするんです。
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美と醜のコントラストが強く、食べることをここまで不快にできるのか?!と逆に驚いてしまう感じです。いや、生命活動をそこまで汚く堕とすのですか…orz「完璧な病室」はまだ美しい表現に耐えられたけど、「揚羽蝶が壊れる時」は…ごめんなさい、ホント無理でした。介護職の経験があるので余計…。両方の主人公とはどちらとも友人になりたくないたいぷだなぁと。数年後、再読してみたら評価は変わるかな?
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【完璧な病室】
「僕は、いろいろなことを何にも知らないまま、死んでいくんだね」
たった一人の肉親である弟の闘病の世話をする姉
うすのろな繰り返しの生活よりも、生活感のない完璧な病室でひっそりと過ごす日々の方が、ずっと快感だ。
けれど息苦しいのは、姉として、弟を愛しいと思っているから。
S医師がちょっと魅力的。
【揚羽蝶が壊れる時】
痴呆の祖母を施設に入れてから、湧き出てくる何が異常で何が正常なことなのか。
腹に宿る命すら異常なのかもしれないと思ってしまう思考は異常なのか正常なのか。
生死の問題よりも、食べる、ってことが二つの話に共通することかな)^o^(
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小川洋子は高く評価している作家の1人だけど
これは初期の作品・・・かな?
今の小川洋子の作品と比べたら
もっと生臭い?生々しい?感じがした
今のほうが断然好きだけど
これはこれでいいかなと思う
時間がたったら忘れそうだし
今に比べたらかなり劣ると思うので星はギリギリ3つ
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小川洋子の文章はいつも水のように冷たくすっと浸透してくるのだけど、「揚羽蝶が壊れる時」は彼女の文章にしては熱く飲み込みづらいような印象。
「完璧な病室」での食事に対する不快感、食べない者の儚さはよく理解できる。