ゆうたのおとうさん みんなのレビュー

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投稿者：ゆうたのーと　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ゆうたのおとうさん、ゆういちさん。
あさいちばん
おれに あいさつする。
おれ
あくびで
こたえる。
じんぺいがおとうさんの朝から夜までの一日を語ります。
おとうさん、おれ、おとうさん、おれ、と交互に語ることで、人間と犬の違いが際立ちます。
ただ「違う」と対比しているのではなく、そこはかとなく漂うユーモア、茶目っ気。
シリーズすべてに共通の、このエスプリの効き具合が絶妙でとっても素敵なんです。
だから何回読んでも飽きないの。
それは子どもだけではなく、おとなも同様。
「第２集」（「ゆうたとかぞく」・「ゆうたのおかあさん」・「ゆうたのおとうさん」の３冊）はむしろおとなの方がたのしめるでしょう。
たとえば
朝食を食べているおとうさん、
ときどき もんく いう。
ベーコンを見て「やきすぎだな」なんてつぶやいていますよ。
対するじんぺい、
おれ だまって たべる。
えらいっ！そうでなくっちゃ！ここで拍手喝采のおかあさん、多いかも。
出勤するおとうさん、
にもつ
じぶんで もつ。
おれの にもつ
ゆうたが もつ。
…ってじんぺい持てないじゃん！
ゆうたくん、ビニールにスコップ入れて持っているわけです。
おとうさん
ひとりで でかける。
おれ
ゆうたを
つれていく。
…わかります？じんぺいが連れて行くんですよ。
さすがはいばりいぬ。
だけどね、やっぱり最後にはほんとにじぃ〜んときちゃう。
世の中のおとうさんは、わたしよりもずっとじぃ〜んとくるはずです。
ぜひぜひぜひ！
ご覧ください。