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知り合いに貸すと、「教科書に載ってたよね」と言われました。
そうだっけ?
井上ひさしの中ではかなり読みやすい1冊。
「ブンとフン」「吉里吉里人」もオススメ
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著者はあの人形劇「ひょっこりひょうたん島」の原作者であり、吉里吉里国の建国者でもある。有名な作家。
その作家の心温まる短編集です。
「握手」は教科書に載っていました。
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懐しい町の匂いを求めて、私はときどき駅を降りてみる。四谷しんみち通り、20年前の野球少年たちはどうしているだろう。ぷーんと木の香をさせていた職人のおじさんは元気にしてるだろうか。バスの窓から見る風景も、雑踏の中で垣間見るドラマも、東京の町はすべて通りすがりの私の胸に熱く迫ってくる。
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著者自身の目線で日常を描いた短編集。『春休み』は幼い兄弟の家出の背景が、『新宿まで』は東京の都営バス車内でのやりとりが、そして『握手』では孤児院の修道士との最後の会食の場面が鮮明に浮かんでそれぞれ胸に迫るものがありました。
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「ナイン」が教科書に載っていたこともあり気になって読んでみました。
中学の時に「握手」を読んだ記憶がよみがえりました。
少しずつ繋がっている感じが面白かったです。
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「握手」ルロイ修道士が秀逸。
両手のひとさし指をせわしく交差させ打ちつける → 「おまえは悪い子だ」
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購入したのは3年くらい前だから、実際には再読。
全てフィクションだと思うのだが、まるで私小説であるかのように思わせる。
短編集であり、いくつかの作品は中・高等学校の国語の教科書に採用されている。
じんわりする心暖まる話もあれば、世の中の世知辛さを感じずにはいられない話もある。
きっと舞台は昭和30~40年代だろう。
実際にはまだ生まれていないが、昭和ののんびりした、古きよき時代を感じさせてくれる一冊である。
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ルロイ修道士の話が急に読みたくなったので注文して読んだ。
懐かしさやら何やらがこみあげてきて涙が出てきそうだ
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短編集。
掌編=手のひらにのるような、話もあれば、深く余韻を残す作品もある。
人生とか、優しさとか、そんなイメージが浮かび上がってきます。
「新宿まで」、「会話」、「握手」が印象に残りました。あと、おじいちゃんたちの話や、ちょっとしたことで運命が変わってしまう話も。
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『吉里吉里人』を昔読んでおもしろかったので購読。野球チームのナインのその後をえがく短編集。
そこはかとなく昭和の空気が漂いほっとする。特に『握手』は教科書に載った作品だそうでじんわりやられる。
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子供の夏休み読書感想文で指定されていた本です。読んでみてびっくり。思いっきりR18指定って感じの展開が随所に。表現は直接的でないものの、それを暗示する場面があちらこちらに登場。これで良いのか?と思わせられました。安心できるはなしは後半に多く、「新宿まで」、「会食」、そして感謝一杯の「握手」は良かったです。表題作の「ナイン」も良かったな。あとは大人のはなしですよね。「太郎と花子」なんて、まったくの下ねたコントだし、「傷」もやばかったな。
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夫には「あだち充じゃないの?陸上部の後輩とか登場しないの?」とか言われたが全然違う。しかし昭和のくだらない猥雑さが色濃くて、多少においは近いのだ。無駄な水着シーン、無駄な下着描写。
喫茶店で男女の会話に耳をそばだてる『太郎と花子』の感じとか、『ショートプログラム』の「喫茶店」に近い。(ただしオチはより直接的に下品)
『握手』だけなら確かに中学の教科書に載せられるけど、他が昭和の猥雑さが色濃すぎて、一冊通して読むと印象が全然違う。
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最も印象に残ったのは、タイトルにもなっている「ナイン」だった。幼い頃に感じた大きな大きな信頼は、あの頃から多くの時間が過ぎ去り大人になっても揺るがない。決して色褪せることのない当時の気持ちと光景。それはとても尊いことのように感じた。
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東京が舞台の16篇の短篇小説を収録。1987年刊。
表題作の「ナイン」は、中学の野球部でキャプテンだった正太郎が大人になって周りに迷惑をかけるも、元チームメイトたちが彼を庇うという話。夏の日差しに影を作ってくれた優しいキャプテンだったからこそ、みんなで支えようとしていた。昭和な街並みの風景がどこか懐かしい。
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こんなに読み終わるのに時間がかかった本は久しぶりだった。2週間かけてやっと読み終わったが、字の小ささに驚いたし文体が多分自分に合っていなかったんだと思う。
教科書に「握手」が載っていたので、その続きでも読めるのかな〜と軽い気持ちで読んだが教科書とほぼ終わり方が一緒でガッカリした。しかし、それに引き換えと言っていいのか分からないが他にもたくさん読み応えのある短編集があった。今の時代でいう「良い小説」って感じではなくて、最後の1文でちょっと考えさせられるような、物語の最後を読者に創らせるスタンスが良いな〜と感じた。