紙の本
はじめに
2019/03/19 17:16
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国の小説の訳者あとがきにて、この本を知りました!すぐに図書館で借りてきて、日本では全然有名ではない小説も出てきて、全部読みたくなりました。全部読んで、まるで読書友達との語らいのようにもう一度読んでみたいと思っています。
氷室先生は、本文で、マカロンを食べたことがないとおっしゃっていたらけれど、今ではマカロンもメジャーなお菓子!食べたことあるかな?などと思っていたら、氷室先生は10年前にお亡くなりになっていたのですね。天国でマカロン片手に小説を読んだり書いたりしているでしょうね!
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かなり前の『天然生活』で読書ガイドをされている方が
ブックガイドのお手本として紹介していた本です。
(あくまでその人にとってのお手本です。)
図書館で借りたので、その人の名前がわかりませんが。。。
今では絶版となった本だけど、アマゾンにあったので無事購入。
『赤毛のアン』『花かざりのローズ』『リンバロストの乙女』
『少女レベッカ』『あしながおじさん』など、
少女小説、家庭小説と呼ばれる、幼い頃に呼んでいた海外の小説。
今では姿を見せなくなったそれらのブックガイドエッセイ。
姉のものを借りたり、図書館で借りたりして、
よく読んでいたなぁと思い出しました。
『乙女の祈り』とか『少女パレアナ』とか。
ちょっと違うけど、『おちゃめなふたご』シリーズとか。
アメリカやヨーロッパなどの生活にあこがれる最初のモノ。
今、海外に憧れる若者が減ったのは、こういう少女小説が
なくなったせいもあるのかも…と思わされました。
少女小説の偏愛ぶりにはハナマルを。
ちょっと読みづらい、ブログ風の文体にはマイナスを。
しかし、氷室冴子さんは小中学生の頃好きだった作家さん。
今読むと文体が古くさく感じてしまったことに、
時の流れを感じました。
やはり、文学にはそのときの潮流があるのだなぁ。
ケータイ小説とか。。
(ケータイ小説は文学ではないと思うけれど。)
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17歳位の頃、赤毛のアンとか、少女小説を好んで読んでいた。
そんなに多くを読んだわけではないけれど、それは、その当時の懐かしい思い出の一つです。
この本も、そんな時に読んだ。
それからボクは、いつのまにか40にちかくなった。
そして、著者の氷室冴子さんも、もうこの世にはいない。
よくも悪くも大人になった。
再読しながら、過ぎ去った時間の事をおもった。
少し心が十代の頃にあったみずみずしさを思い出した。
読書時間2時間5分
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氷室さんの、物語論ということで。
取り上げられた作品は、古いんだけれども、確実に少女が読む小説で。
読み込んで、参考にしたいです。
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赤毛のアンすら、あまり記憶にないのですが(2回も読んでるのに…何故なのか…)、他の作品紹介も愛があるからか作者の実感がこもっているからか面白くて、読んでみよ、と思えてきます。
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1990年初版、きたのじゅんこさんのカバー装画もなつかしい。
復刊されたエッセイ集「新版 いっぱしの女」(ちくま文庫)と斎藤美奈子「挑発する少女小説」(河出新書)を読み終えた流れで、ひさびさに手にとってみる。
『赤毛のアン』『あしながおじさん』『リンバロストの乙女』といった海外少女小説を愛をこめて紹介する書き下ろしのブックガイドエッセイ。当時は<家庭小説>というラベルが古くなりつつあり、作品自体もあまり読まれなくなっている(品切れになっているものが多い)ことを惜しんで氷室冴子さん自ら担当さんに持ちかけた企画。
この本とともに刊行された赤いギンガムチェックのカバーの角川マイディア文庫はずいぶん読んだ。『リンバロストの乙女』がとりわけ好きだったが、読み返すと氷室冴子さんのNo.1でもあった。
ここで語られるのは、愛読者としての氷室さんが物語のどんなところに共感したり自らと重ねたりしたか、どんな描写に胸を躍らせたのか…食べ物やドレスの描写、つましい暮らしぶり、作家たちが主人公に託した理想の女の子像…そして、おしゃべりな皮肉屋モンゴメリ、説教くさいオルコット、自然体なジーン・ポーター、ストーリーテラーのネズビット…と文体の特徴分析もうまい。
いままた改めて、いろんな作品を読み直したくてたまらない。
あとがきにあった、地元の貸本屋さんが次々と潰れて、そのたびに貯金をおろして吉屋信子や城夏子などの古い少女小説を買い受けたお話がまたおもしろく、そこから海外<家庭小説>と日本のかつての<少女小説>、そして当時の復活した少女小説(ジュニア小説)を比べているのも興味深い。
いまは児童文庫(青い鳥文庫や集英社みらい文庫、角川つばさ文庫)やラノベの一部などに分散した形になっている少女小説、これからも読者を楽しませつつ励ます作品の役割は小さくはないと思う。