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村上春樹全作品 1979〜1989 4 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド みんなのレビュー

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みんなのレビュー26件

みんなの評価4.3

評価内訳

26 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

村上春樹の解説

2016/01/31 13:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹の解説を読むことで、世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドに至ったかれの心情が理解できました。
この全集はすべて村上春樹の解説付きです。
村上春樹ファンなら単行本だけで無く、全集の購入もお勧めします。

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紙の本

村上作品のベスト

2002/05/13 23:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公「私」は「組織(システム)」に所属する計算士と呼ばれる特殊情報処理技術者である。ひょんなことから敵対する「工場(ファクトリー)」に付け狙われることになる。
「世界の終り」の主人公「僕」は高い壁で周囲を囲まれた不思議な街に住んでいる。そこで「僕」は一角獣の頭蓋骨から夢を紡ぎ出す「夢読み」という仕事を与えられている。
この「動」と「静」の物語が交互に進んでいく。2つの話は密接にリンクしており、「私」と「僕」が実は同一人物であるということがしだいに分かってくる。

極端なことを言えば、全ての文学作品の命題は「自分とは何か」そして「人生とは何か」である。本書はこの命題に真っ向から取り組みつつ、エンターテイメントとしても仕上がっている希有な作品である。

「世界の終り」の「僕」は物語の最後で、切り離されてしまった「影」と一緒に“南のたまり”に行く。「世界の終り」からの脱出口である“たまり”に辿り着いた「僕」は、“たまり”に飛び込んだのだろうか、それとも「世界の終り」に留まることを選択したのだろうか。

全集版の装幀は和田誠。フォントは精興社のもので非常に読みやすい。全集のお楽しみ「自作を語る」には、「書き終えた時は本当にほっとした。書き終えたのはちょうど僕の三十六回めの誕生日の夕方で、これはもう嬉しくてしかたなかった。それを女房に読ませたら、後半の方は全部書き直したほうがいいんじゃないと言われた。頭に来てしばらく口もきけなかったことを記憶している。」なんてことも書かれており、笑わせてくれる。
また、どこを直したのか分からなかったが、「なお、本全集収録に際していくつかの部分に手を入れた。」とも書かれている。

私にとっては本作が村上春樹作品の中でのダントツのベストである。

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紙の本

内的世界の冒険者

2000/12/18 06:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あきら - この投稿者のレビュー一覧を見る

 村上春樹の世界の魅力は、その現実感の希薄さにあるかもしれない。舞台になるのは、主人公の内的世界である。そしてその主人公にしても、生命感覚、身体感覚が薄い。「僕」にはいつも「家族」がなく、仕事も失業中かそれに準ずる形でほとんど描写されない。
 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』もまた登場人物の内的世界の物語である。この小説においては[世界の終わり]の「僕」と、[ハードボイルド・ワンダーランド]という世界にいる「私」の物語が、同時進行で交互に描かれる。二つの世界はまるで違っていて、「僕」そして「私」だけが共通の登場人物であり、同一の人格を付与されているようである。
 冒頭「私」はエレベーターの中に閉じ込められている。彼にはエレベーターが動いているのか、止まっているのか、上っているのか、下りているのかわからない。金属で出来た無音の密室に一人閉じ込められ、場所と時間の感覚を失った状態で登場するのである。自我が不安定な状況に晒される中で、「私」は現実と思われていた世界に潜む異世界、[ハードボイルド・ワンダーランド]に足を踏み入れたことを悟って行く。「私」は老科学者に意識の核にある映像を操作されたと告げられ、その秘密を探るため、地下の闇へと冒険に出る。
 それに織り込まれる形で[世界の終わり]というまちに住む「僕」が描かれる。高い壁に囲まれ、外界との接触を絶ち、それだけで完璧に自立した世界。「僕」は影を切り取られてそこの住人となり、毎夜一角獣の頭骨から昔の夢を読んで暮らしている。その世界の住人達は、影と同時に心も失った人々。心がない世界はなにも変わらない安定した世界である。しかし「私」は心を取り戻すため、影と共に[世界の終わり]を脱出するべくそのまちの秘密を密かに探る。
 交錯する二つの冒険の果てに[ハード・ボイルドワンダーランド]の「私」は、[世界の終わり]の「僕」に近づいていく。それは自分が作り出した世界に住む、もう一人の自分であった。鬼気迫る冒険の世界と、静寂な幻想の世界が同時に自分の中で進行していく。様々な人々が主人公の前を通りすぎ、言葉を交わしていくが、最後に残ったのは…。
 彼が主人公とともに描き出したのは、他者や社会という自己を取り巻く現実との、コミュニケーションの不在である。しかし自己の存在は、他者をとおして再確認されない限り、非常に不安定になるということも同時に明らかになっていく。「自分ではないもの」を削ぎおとし、「自分」を探究して行きついた先に、「僕」あるいは「私」が何を発見するのか。自己の内的世界がファンタジーをつくりだす、不思議な物語。

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2006/08/24 23:51

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2006/09/01 05:11

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2006/10/07 00:02

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2006/11/27 15:08

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2006/11/27 20:06

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2007/07/17 13:01

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2010/07/01 21:20

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2010/10/24 22:11

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2012/05/16 19:50

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2012/06/16 23:44

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2012/09/30 12:45

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2013/03/20 16:03

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