幻想的なストーリーと表紙
2018/12/31 00:51
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投稿者:まらりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ集英社の某週刊誌の某作品で、「銀河鉄道の夜」を原作とした舞台をやっているので、その影響で買いました。
ストーリーも表紙も幻想的であり、宮沢ワールドに引き込まれました。
幻想の銀河への旅
2002/04/03 23:45
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投稿者:キャロル - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい銀河への幻想の旅。それは、悲しい死への旅であった。その中で私は蠍の火の話がとても、心に響いた。「どうして、命をくれてやらなかったのだろう」。
ジョパンニのセリフで、「カンパネラ、また僕たち二人きりになったねぇ。(中略)みんなのさいわいのためなら僕の体なんか、百ぺんやいてもかまわない」。本当の幸せとは、何だろうと、考えさせられた。作者の宮沢賢治は農民の生活の向上をめざしていたが、理想かなわぬまま、死んだ。その他の代表作は「注文の多い料理店」などでした。作者の理想の世界はきっと、平和で穏やかな世界だろうと感じました。
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投稿者:ISH - この投稿者のレビュー一覧を見る
収録作品よだかの星…子供の頃読んで泣いた人多いよな…。
でもものすごい偉いクリエイターが新聞で「いじめられっこの発想〜」みてえなこと言ってて…「あ、もうこの人の作品二度と見ねえ。この新聞取るのもやめた」と。
まあね、言いたいことは分かるよ。
(ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。…餓えて死のう)とか。
「青少年の心を蝕む生きる糧にもならない不健康な発想」と切って捨ててもおかしくはない。
子供時代、社会の「当たり前」をすべてひっくり返して自分の頭で考える。大事なこと。人の道を踏み外したり病気になったり危ない綱渡りだけど。
本書の解説でも宮沢賢治はない物ねだり、と。そのない物ねだりに価値があるのかどうか。
普通の人にはまずないでしょうな。あるかも知れんが実践したら最期。
しかし「作家は現実で実践すべきことを書け」という捉え方自体がアホだと思う。それだけなら極道やいじめられっこが這い上がってお偉いさんになる自伝でも読んだ方がまし。
よだかは自殺どころか、生物より長き星の寿命を得たのではないの?
「自分の創りてえもんとは違う」くらいの言い方にしたら?と。
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小説というよりは、詩を読んでいるような。しかも、ひとつひとつの言葉には、なにか本当に美しくて切ないメロディがつけられているような。そんな気持ちがした。「よだかの星」に特に感動した。悲しくて美しい物語だった。
今日耳にした「人はみな星になる そのわけはそのときわかる」という歌の歌詞がふと頭に浮かんだ。
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初めて、銀河鉄道の夜をよんだ。
賢治の独特の世界に引き込まれてしまう。
「注文の多い料理店」より、賢治の深い思想的なものが味わえる。
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作者の夢の中の世界をなぞってきた気分。
死んで星になって誰かを照らすことが幸せなのか、幸せであってほしいという作者の願いの表れなのか。
どこまでも一緒に行けると、幸福な夢を見たままでいられたら良かったのに。
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ジャケ買いしちゃいました、笑
集英社のナツイチという企画物で
表紙が蒼井優!!
銀河鉄道の夜の世界感にピッタリでした
もちろん、中身は間違いなし。
想像したときの景色の綺麗さ
色あせない名作です!!
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今だに銀河鉄道の夜とか俺には難解で消化でけませんでした。。。
『ひかりの素足』読んでて『聖職の碑』を思い出した。
気になって調べたら、時代的にはあの事件を題材にしたという事も、絶対にないとは言い切れないみたいだけれど、どうでしょ?
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よだかの星にぼろなきしました
やっぱあとは銀河鉄道の夜^^
賢治さんは、いろあせない、永遠の、名作。
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何度読んだかわからないほど読んでますがまた読みました。
くらむぼんがすごく好き。
銀河鉄道の夜は胸がぎゅっとなって泣けます。幻想的。
ほかのもほんといい話。
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これを読むのは今更かなあと思いましたが、今読んでやっと理解できるものでした。
童話といえど対象は思春期以降かしら、という印象。
主人公が動物や植物、田舎の子供たち、現実と虚構の往来。
三つのパターンがあるそれぞれの物語。
共通しているのは、宗教的観念と豊富な植物や鉱物の名前。
賢治自身は浄土真宗の家に育ち、法華経を信じていたようですが、なかにはキリスト教を取り入れたものもあるという不思議な宗教観でした。
幼く純粋な子供の心情に、強く引き込まれてしまう魅力的な文章でした。
昔、長野まゆみの本を読んだことがありましたが、長野まゆみは宮沢賢治に多大な影響を受けているということを、改めて実感しました。
一度読んだ本は読み返さない私ですが、これは何度も読みたいと思いました。
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この本は、あの有名な、宮沢賢治が書いた「銀河鉄道の夜」という本である。宮沢賢治とは、今現在の岩手県花巻市に、生まれた。宮沢賢治の有名作品は、「風の又三郎」「注文の多い料理店」「タネリはたしかにいちいち噛んでいたようだった」「セロ弾きのゴーシュ」「グスコーブドリの伝記」そしてこの本の「銀河鉄道の夜」が、一般的には、とても有名である。宮沢賢治は、とてもとても熱心な法華経信仰者だという話もあるようです。
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大人になって初めて宮沢賢治の本をまともに読みました。
難しい表現が多々出てきますが、私は『よだかの星』
が一番心に残りました。
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再読。っても何度目かわからないほどの再読。
雨の日には賢治さんを読み返したくなります。
せりふの語尾に胸がきゅっとなる。
「けれどもほんとうのさいわいはいったい何だろう。」
…なんだろうね。ほんとうに、ずっと課題ですね。うん。
でも実は、賢治さんの作品では「よだかの星」が一番好きです。
「灼けて死んでもかまいません」に涙が出る。いつも。
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内容(「BOOK」データベースより)
青や橙色に輝く星の野原を越え、白く光る銀河の岸をわたり、ジョバンニとカムパネルラを乗せた幻の列車は走る。不思議なかなしみの影をたたえた乗客たちは何者なのか?列車はどこへ向かおうとするのか?孤独な魂の旅を抒情豊かにつづる表題作ほか、「風の又三郎」「よだかの星」など、著者の代表的作品を六編収録する。