紙の本
荒唐無稽なモグラ物語
2016/01/10 11:31
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の言葉をしゃべれるモグラのサンジが、語り手の作家に聞かせる自分の話。それは、モグラが空を飛んだり、水の中を泳いだり、更には宇宙にまで行ってしまうというとんでもないもので…。
夢ふくらむ空想物語ともいえるが、若干荒唐無稽がすぎるきらいも。語り手が時々冷静な思いを述べる部分が挿入されるので、それでバランスがとれてはいるが。
キャラクターは生き生きと、楽しく描かれている。
紙の本
おもしろいですよ
2003/01/17 16:04
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投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまたま、図書館で見かけて読んでみた作品ですが、読んでいくうちにだんだんのめりこんでしまいました。筆者がモグラから聞いた話を本にしたという設定で進めていく物語です。昔本当にいたという鉄が大好きで、いん石や、ゴルフクラブ、落っこちてきた人工衛星まで食べちゃったというすごいモグラ。周りのモグラたちは会議を開いてサンジをどうするかをいろいろ話し合うところもおもしろいと思いました。
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小学生の頃読んだ「童話パラダイス」の一冊。
地面からひょっこり出てきたモグラさんが
小説家さんに、びっくりな先祖モグラが
大活躍した伝説を、是非本にしてくれと
語って聴かせるというスタイルです。
サンジのありえなさがただただ微笑ましいです。
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小学校1年(多分)の夏休みに読んで、すごくすごーく大好きだった本。
そんなに有名な本ではなかったはず。図書の時間に、本棚から偶然手にとったのがこの本だった。
このころからますます本を読むのが好きになったんだと思う。
あのころの、暑くて退屈な夏休みを思い出した。
白いカーテンがゆらゆらして、ガラスのコップに水滴がたくさんついて、太陽はキラキラしてた。
この本に、私の夏のイメージの大元があるような気がしている。
もう一度、この本を読みたいな。
姪っ子にも、小学生くらいになったら読ませたい*
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確か小3の夏休みに買ってもらった思い出の一冊。とても気に入ってボロボロになるまで読んで捨てられてしまったので、急に読みたくなって買い直してしまいました。サンジの自由さとか、何でも食べる豪胆さとか、いつの間にかモグラ界を救ってしまっているところとか、すごくさらっと書かれてるけどじわじわ来る。そして最後の呆気なさがたまらない。大人になって読み返してみると挿絵の秀逸さに感動してみたり。
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イラストがとってもかわいらしいです。
そしてあっという間に読めてしまうほどに面白いですし。
でもね、これを子どもだけの本として
すごくもったいないと思うのです。
私たちが気づくことがいっぱいありますし
サンジの物語の後に大人の視点があるでしょ?
こういう部分もあるので大人でも面白いです。
読み聞かせしてあげたら喜ぶ本です。
すごく世界が広いですからね。
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動物が著者に語るという形式はいくつもあり、新鮮味はないが、これは長編になっている。各エピソードの終わりに著者の感想がついていて、これが適度なツッコミになっていて、よい。
物語はナンセンスでユーモラスだが、著者独特のあたたかさがある。
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作家の僕がバルコニーにいるところ、1匹のモグラが近づいてきて話しかけてきた。人間の言葉を話せるモグラは、モグラたちの間で語り継がれている、あるモグラの途方もない物語を聞いて本にして欲しいとお願いしてきた。
物凄い速さで土の中を掘り進むサンジというモグラが、モグラの世界の西へ東へ南へ北へと駆け巡るお話。
なんでも食べなくちゃ強くなれない、という母の言葉を胸に、蛇や星まで食べてしまうサンジ。
サンジに振り回されるモグラたちが可愛い。
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4点に惜しくも届かずって感じ。
3.5でもいいかな。けっこう点数高いんだけど4じゃない。
これ実話だったら怖いな。
サンジがなんでも食べちゃうの。
アンパンマンのゴミラとは、違う。
あとは読んでのお楽しみってことで。S10
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星モグラサンジの伝説 岡田淳 理論社
この作品は
産経児童出版文化賞推薦という
タイトルをもらったらしい
「このタイトルって食べられるの?」
「形がないから食べられない」
「でも人間社会では食べられる保証がついているらしい」
ほかにもノーベル賞とか天皇賞とか人間国宝とか
文化勲章とか芥川賞とか総理大臣賞など色々ある
「でもこれって只のレッテル貼りでしょ」
とサンジならば言いそうだね
「私はサンジのように真っ直ぐなこういう人になりたい」
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本を読んでいて、ファンタジーの世界に、どうやって入り込むかは、とても大切だと思う。友人の家で留守番を頼まれた男が、玄関先に座っていて、草むらの向こうの方からモグラがやってくる。誰かがしゃべっているのだが、どうも、そのモグラがしゃべっているようだ…。現実の世界のようで、いつの間にか、ファンタジーの世界に引き込まれてしまっている。そんな始まりが、この本なのだ。
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動物が主人公というのは多いけど、今度はモグラだった。
流星が落ちてきた日に生まれてきたサンジ。類い稀な穴掘り名人。岩まで食べるかと思ったら、とうとう星(隕石かな?)まで食べてしまう。その鉄っぽさから、普通の金属まで食べるようになる。天敵ヘビももろともせず、ゴルフ場は立ち行かなくなり、工場建設は頓挫する。全てサンジが金属を食べてしまったから。空も飛び、水の中さえも入れる。ある時は、(おそらく原子力エネルギーの)故障した人工衛星まで処理して、神をも驚かせる。(現代人としては、廃棄物処理のために雇いたいくらい)
書籍化を頼まれた作家の文(あとがきも)もさることながら、作家が語り手のモグラナンジと出会った家の家主である友人の一言が載る帯も捨てがたい。
どうでもいいけど、読み終わりがちょうど三時だった。