がんばりプンタ みんなのレビュー

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投稿者：麒麟　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

『はらぺこプンタ』に続く、プンタのシリーズ第二弾です。

最初は食べる目的で、たまごを育ててひなをかえしたプンタ。
ひよこ、あひる、ふくろう、だちょう、ペンギン、ワニと、その子どもたちの種類もさまざま。
お父さんと呼ばれて慕われるうちに、食べるのをやめて育てようと心に決めました。
そして、このイタチのお父さんと、６匹のさまざまな種類の子どもたちとの、ふしぎな親子の生活が始まったのです。

プンタは、まず、みんなに名前をつけました。
それから、みんなを立派に育てなくてはと、えさのとり方や数の数え方など、生きていくのに必要なことを教えようとがんばります。
ところが、あまりできのよくないプンタ。逆に子どもたちから教えられたりして、なかなか父親としていいところを見せられません。

プンタは決してできたお父さんではありませんが、この父親と子どもたちのあいだには、本当の親子よりもずっとすてきな親子関係がなりたっています。
父親よりもできる子どもたちを見ても、プンタはさすがだと、やさしく頭を撫でてあげます。
子どもたちも、少したよりないお父さんのことを、世界一のお父さんだというのです。
ほんとうに世界一すてきな親子です。
見た目がちっとも似ていなくても、子どものほうがぐんぐん大きくなっていっても、そんなのちっともかまいません。
この絵本には、親子のすてきな愛情の形が描かれているのです。