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蒸気機関によって、石炭から石炭が採掘できる、石炭から鉄ができる、という循環構造ができた。産業革命の元。
蒸気機関は、石炭と水が必要、内燃機関は、水はいらない。
ノアの箱舟に塗ったアスファルトは、原油のこと。防腐剤として使われた。
内燃機関ができて、小型化し車ができた。
第2の永久機関=海水の熱を仕事に変えて航行できないか。
温度が同じなら、熱は移動しない。
クラウジウス「世界のエネルギーは一定である」「世界のエントロピーは最大値に向かう」
エントロピーの大きさは、熱量を絶対温度で割った数値。
熱は高いほうから低い方へ移動する=エントロピーは増える。逆はない。=熱力学の第二法則=エントロピー増大の法則。
「多数分子がとる相異なるエネルギー順位の場合の数」の対数を取ると熱エントロピーに比例する。比例定数はボルツマン定数。統計エントロピーという。
絶対0度の物質の統計エントロピーは、ボルツマン定数×ゼロで0。=熱力学の第3法則。
エントロピーをでたらめさの尺度と考えるのは間違い。
クロードシャノンが、不規則さ、無秩序さの数式が統計エントロピーに似ていたため。情報エントロピー。本来の統計エントロピー、熱エントロピーとは関係がない。
熱を伴わないエネルギー(位置エネルギー)は、エントロピーが0のエネルギー。
人や生物が生きていく過程そのものが、エントロピー増大の過程である。増大するエントロピーを捨てる場所がなくなっている。
平和鳥=水の中にエントロピーを捨てることで、運動が続く。そのエネルギーの源泉は、太陽からの熱。
エントロピーを捨てることができれば常温の熱から仕事を取り出せる。
蒸気機関は水にエントロピーを捨てて、内燃機関は空気にエントロピーを捨てるエンジン。
公害はエントロピー増大の直接的な表現。
経済学もエントロピーをどう捨てるのか、という視点から解決策が見いだせるのではないか。
産業革命当時は、石炭と鉄による産業活動の拡大が、無限に広がっているように見えた。
ジェヴォンズ「石炭問題」石炭は有限であり、その他の代替エネルギーは効率が劣るから、いつかは枯渇する。
石油以外には、代替エネルギーはない。「石炭がしていることを石炭なしですることはできない」
ケインズ、シュムペーターもエントロピー問題への視点を欠いている。
日本の柴田敬は、本源財の問題をアダムスミスが放り出した、と指摘した。自然の循環に乗らない経済。
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