紙の本
ノルウェイの森下
2001/03/28 13:03
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投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る
直子は森のなかの病院で療養していた。そんな、直子を僕は訪ねる。そこで、僕は年上のレイコさんとも知り合いになり、直子とも再会し、病院を後にする。
しかし、直子は暗い森のなかで首を括り自殺する。
僕は、葬式のあと、レイコさんを旭川に送り、同じ文学部の緑に合おうと電話する。
喪失の物語。
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上巻を引用:
村上春樹氏については多くは語れない。なぜなら、読み始めた時期がまだ語るには早いほど最近であるからである。大学3年の時に読み、たんたんとした文体に引き込まれた。惜しむべきは、世界の中心で○をさけぶ、が内容云々よりも記録で本作品を超えてしまったところだろうか。売れれば売れるほど良い、ということでは決してないが、売れまくってもいい本はある、といういい実例であった、と思う。
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ラストで「僕」が電話をかけていたのは、生と死の中間点。それから彼は直子のいる死か、緑のいる生か、どちらを選んだのでしょうか…。
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初めて春樹ワールドに触れてみました。
生と死は常に隣り合わせにあり、いつやってくるかもしれない哀しみの中で人は生き続けて
いるのだと感じた。主人公はこの時20歳。独特の春樹ワールドの中でいっけん、非日常の
世界でかけ離れた人物を見たようにも感じるが、読み終わった後は不思議と登場人物ひとりひとりに
親近感を覚えていた。身近な人を失うという悲しみや喪失感みたいなものが淡々と描写されていて
逆に生きる(生きていかなくてはならない)という力を感じた気がする。
にしてもあのエンディングはまさしく春樹ワールドですかっ!?どう解釈したら思考のパズルは完成
するのでしょう。はたまた答えなどないのか。
春樹作品は今後も読んでいくと思います。とても興味深い!!
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この作品は、若年層が画一的に見がちな“死”や“喪失”というものを、何人かの登場人物を使い疑似体験させてくれる。そして、その重みといったものが、1969年という時代の懐古的なニュアンスを含め、こういう言い方は不謹慎かもしれないが、非常に心地よい。他の作家もそういったものは疑似体験させてくれるわけだが、この作品の場合は死者や去っていった者たちに対する鎮魂の意思を持ちながら生活していくという部分を非常に上手く、ある種のリアリティすら感じるほど気持ちよく描写している
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あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうして始まった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同級生の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに描いた作品。
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はじめての村上春樹さんの作品 他のどれも背表紙の解説を読んでもイマイチぴんとこなかったけど これはすごくはいりやすい一冊だと思います 最初の春樹にぴったり
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強まる孤独のなかで、緑の存在が大きくなる。それは読んでいるほうにも同じことで。読んでいて切なく苦しくなっているところに、緑が登場すると救われる。突飛な妄想に吹き出してしまうし、愛しくなります。大事な人を失って、遺された者はその喪失感とどう向き合うのか。終わりは救いがない、と思っていたけれど、何度か読むうちに、そこには希望があるように思うようになりました。
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痛いほど心に響きました。よく想像するようなよくある安易な結末ではない。だが読み終わった後もどこか暗いものがずっしりと残る。
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キズキの死を忘れたくない、直子を守りたい、何もかも放り出して緑と時間を過ごしたい。何かを守ると言う事はとても重要で、時には覚悟が必要ということを感じます。
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後編。流れるようなストーリーに最後まで続けて読んでしまった。感想を言い合うと、その人が見えます。これは。
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よかった。大人になるってそうかぁ。いつまでも17、18でいたいと思ってたけどもう20なんだ、責任があるんだ、大人になるんだって言ってたワタナベ君が印象的でした。
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人ってどこまで追い詰められると、壊れちゃうんだろう。
人間て弱い生き物だよね。
一人は無理だもん。
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第4回: 村上春樹 『ノルウェイの森』
http://ameblo.jp/pippu-t-takenoki/entry-10000481911.html
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下巻は上巻でふりまかれた複雑でもやっとしたカオスが、収束に向かって動き出すのでさらっと読んでしまいました。「さらっとしすぎて、らしくないわ。」ぐらいの感じで。人生や存在にたいする軽い諦観はかなり身を潜め、恋愛がクローズアップされています。ため息出ちゃうぐらいリアルです。「ああ、私のことみたい」共感を通り越してます。きっと、私だけでなく、私の年代の人が読んだら、誰しもがこんな気持ちを抱くんだろうなあ。