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初恋ってのは、対外、実らないほうが小説的には、ありがたいw
男のほうが、鈍感なほうが面白い。照れくささが伝わってくるとなおよい。
父親の罪がよくわからないまま罰せられ、不遇な青春時代を送り、初恋の相手は絶対手が届かなくなる、不幸続き…。
その届かない初恋の人を助けるチャンスがめぐって来るのさ。
どうなるよっ、どーするよ。とわくわく読み進めました。
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蝉しぐれ・・・夏の蝉の鳴き声のように終わりなくなき続けている様子・・・切ないです・・文四郎(主人公)の人生で起こる様々な出来事。映画がありますが断然小説の方が面白いです、深いです。
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18年10月
時代物って初めて読みました。主人公の成長とともに描かれる心模様、情景描写、とにかく、とても色鮮やかでした。
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下級武士である主人公のひたむきな生き方に感動。時代描写も素晴らしく、情景が目に浮かぶ。ヒロインとの切ない恋も、この時代ならばしょうがないこととは思うがしかし、主人公にもう少しがんばってもらいたかったと思うのは、現代人の傲慢な考えか。
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横山派と里村派が、頭の中で時々混同してしまったけど、よかったよ、なかなか。義理だの人情だの、文武両道だの仁義だの、そして淡い恋だの、「現代」を生きる自分にはちょっと物足りないような、古くさいような、縛られたくないような、ちょっとそんな気でいたから、時代物を敬遠してたと思うんだけど、意外とするっと受け止められちゃったんだな。
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手の届くとところにありそうで、永遠と手の届かない愛。
文四郎と、お福の少年少女から熟年までの成長の過程と、いつまでも野に咲く新芽のような誰にも汚されない初恋の想いが最後に深く胸に響く。
まさしく純愛の中の純愛。
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時代物は何となく苦手意識があったのですが、評判のよさに惹かれて手にとって見ました。すると面白くて一気読み。思っていたほど堅苦しくなく、テンポもよく読みやすい。人間描写も素晴らしくシーンによっては思わず涙ぐみ、またハラハラしながら読み進めました。良い小説を読んだ!という感想が残りました。
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藩の跡目争いや幼馴染との別れなど、話としては良いのですが、どうも展開がのんびりとしているように感じてしまった。
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地方新聞に連載されていたものを、母が読めと言ってきたのが最初の出会いだった。
これは、時代小説の形をかりた、少年の成長物語。淡々とした描写なのに、少年〜青年期の心情が風景の描写とあいまって切ないくらいに描かれていると思う。連載時は失敗作だと思ったという作者のコメントが印象に残っている。
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二人は心から想いあっていたのでしょう。最後に結ばれる場面では、これが純愛なんだと感じました。切なく、しかし満たされて二人は幸せだったことと思います。私には言い表せない、心にくるものがあります。
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先に映画を見ました。映画がとてもよかったので原作も読んでみようと思い。時代小説と言うと現代では使わない言葉や物があってわかりづらいかと思ったけど全然そんなことはなく。一人の少年が青年になっていく青春の物語でした。映画では描かれていなかった秘剣や好敵手も文四郎が大人になるための段階として書かれていて、一つ一つが印象に残った。
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時代小説というのはあまり読まないジャンルだけど、これは面白かった。映画化されているがそちらも観てみたい。
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この作品を読んで切なくそして爽やかな気持ちになった。それは、この中で描かれている青春が、単なる青春ではなく、誰にもあるわけではない青春をどのように生きればよいのかを描いているからだと思う。
藤沢作品お馴染みの、海坂藩の美しい風景描写もさることながら、牧文四郎の恋・友情・決闘・剣の道などが鮮やかに描かれている。そして、若い文四郎はとても爽やかで、読んでいて癒される!
しかし、文四郎は過酷な運命を背負わなければならなくなる。父親が派閥争いに巻き込まれ不遇の死を遂げることになったのだ。彼は反逆者の息子という誹謗中傷を浴びることになる。それでも、文四郎が前向きに生きるのは、逸平や与之助との友情、剣の道があったからだと思う。人間に裏切られ、また人間に支えられて彼は青春を過ごしていく。
おふく(女性)の存在も欠かせない。文四郎と父親の遺骸を家まで運ぶ時の描写は涙を流さずにはいられなかった。
最後の章、40を過ぎた文四郎とおふくとの再会は涙なしでは読めない。
藤沢周平の最高傑作。珠玉の青春小説。
藤沢さんが初めての人は、『蝉しぐれ』から入ると、すんなり藤沢ワールドに入っていけると思う。
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日本人はかくも潔いのか。
一途で、けなげで凛としている。
生き方の参考に。
和を感じ、背筋がしゃんとする一冊。
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NHKで藤沢周平についての番組をやっていた。その中で児玉清さんや一般の人がやたらススメていた。「人生が変わる」「10冊持っていて、毎回新しいのを買って新鮮な気持ちで読む」などと紹介していたので「これは読まなきゃ!」と思い、一日で一気に読んだ。分かる人には分かる、分からない人には分からないってことかな。私には…。
映画もあるので、見てみようとは思う。