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読書家の友人に勧められなければ、巡り合うことのなかった本。 私の脳内に、ヨーロッパ中世の章が加わりました。 児玉清さんも気に入られているそうです。
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イングランド中世の大河ドラマ的物語。日本では鎌倉時代ごろ。人は空腹にあえぎ、あっけなく殺され、その上で、いろいろな謀略がめぐらされる。大聖堂建築の知識があれば、もっと楽しめるかも。訳はスムーズで全くぎこちなさを感じない。
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大聖堂建築を巡る壮大な物語。
武力に頼らないフィリップ修道院長が知力で権力に対峙するところが
とても印象に残りました。
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12世紀イギリスを舞台にした、大聖堂の建築にまつわる打算や陰謀、
一部の史実、夢や希望がないまぜになった群像劇。上巻。
物語は大体、よく無い状況が好転すると言うパターンの繰り返しです。
表現が精緻で訳文も読みやすいので、
泥道を踏み歩く靴の感触まで伝わって来そうな臨場感があります。
(それが良いか悪いかは別として)
よく無い状況、からスタートするため、
暴力や性が主人公たちに非常に近いところにあります。
それで読んでいて不快感を得る人も多いと思います。
私もちょっとうんざりしたので、Wikipediaで大筋を理解しておいて、
不快なページはさらっと読み流す感じにしました。
しかしフィリップが登場するシーンは彼が聖職者と言うこともあって
暴力が少なく、痛快なシーンも多いので楽しく読めます。
こう言った仔細はWikiには載っていないので読み込むと楽しいです。
上巻を読み終えることが出来れば、中巻、下巻も楽しめると思います。
上巻の半ばくらいまでが読むのが苦しかったです。
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読みごたえがある、壮大な歴史物語でした。
海外作品によく見られる、人物がたくさん出てきて散漫になることもなく最後まで一気に読み切れました。
結構ドロドロとした話でったので、山崎豊子の作品に近い読後感はありました。当時の歴史的背景をよく知った上で読んだ方が面白かっただろうなぁ、ということで星4つです。
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中世ヨーロッパではなにを持っていれば貴族なのか?を大学時代に習ったことを思い出しました。答えは土地。略奪し、弱いものから土地を巻き上げていく行為が本書に描かれていますね。野蛮ですね。
因みに中世中国ではなにを持っていれば貴族なのか。それは文化芸術です。私中世中国の貴族定義の方が好みですね。
しかしまあ、ウィリアムが嫌な男だこと。アリエナが可哀想でたまらない。
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読まず嫌い克服キャンペーン第一弾。
おんなじ作家さんばっかで おんなじジャンルばっかじゃ世界広がらないし純粋に勿体ないよね と素敵なレビューを見つけて考えなおした私はレビューに導かれるまま なんとなーく嫌煙しがちだった海外文学を手に。取りました。読みました。
結果→過去の自分をぶん殴りたい\(^o^)/知りもしないのに初めから嫌うとは何という愚の骨頂\(^o^)/
愛も憎しみも慈しみも悲しみも怒りも喜びもぜーんぶ味わえる。嬉しいわ悲しいわドキドキするわ腹立つわで物語に没頭。
没頭するあまり、物語が終わりに近づくにつれて湧き上がるこの切なさ。寂しさ。虚無感。それも半端ない。読み終わって面白かったし楽しかったけどこれで終わりと思うと寂しい。それくらいのめり込んだ。読み嫌いは損だ。
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自分の幸せは自分で掴まなければいけないのです、それには痛みと辛さが伴うけれども。
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【読書前】ドラマだとやっぱり端折られてたりわかりにくかったりして原作が気になってたところに、友達がこの本の感想を書いてるのを見て、読んでみることにしました。
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どこか優しく繊細な日本作家の本に食傷気味となり、久しぶりに再読した「大聖堂」です。記憶に有るとおり、泥臭く、太く、力強い作品でした。
善悪の対比、特にそれを割り当てられた主要登場人物の性格があまりに一方的過ぎて、結果的に深みが足りないような気もします。しかし、次から次に事件が繰り出される、飽きさせることなく600頁×3巻の物語を読みきらせる力はたいしたものだと思います。
また、当時の世相や生活ぶりも面白く、私には判りませんが、時代考証も優れているということです。
私はこれまで幾つかの大聖堂を見る機会がありました。昨年見たメルボルンのセントパトリック大聖堂は、あまり観光地化されておらず、荘厳さが漂うところでした。またケルンの大聖堂はこの物語から100年後に作り始められたのですが、その巨大さに圧倒されました。そうした記憶をたどりながら興味深く読むことが出来ました。
そんな訳で☆5つ。ちょっと甘いかな。
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あるレビュアーの高い評価につられて大人買い(3巻セット)しましたが、失敗でした。
関係ないかも知れませんが、村上春樹を面白いと思えない私には、こうしたどうでもいい話は本当にどうでもいい・・
他人が推薦する本(本書は星5個が44%)は必ずしも自分好みではないという好例でした。