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本年城山2冊目。主人公は三井物産から国鉄総裁に転身した石田禮助。「公職は奉仕すべきもの、したがって総裁報酬は返上する」と発言したり、国会では本書題名の言葉「粗にして野だが卑ではない」と発言。国民や議員、敵対する国鉄労組からも信頼される熱い人物。己の生き方を考えさせられる一冊。
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城山三郎作品は何冊か読んでいて、どの作品の登場人物も魅力的だが、このお爺さん(失礼)はその中でも群を抜いて魅力ある生き方を魅せてくれる。
粗にして野だが卑ではない生き方、自分は出来ているか。
折に触れて手に取りたい一冊。
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■リーダーシップ
1.トップしかできない仕事をし、決断をするが、実行は部下に任せる。弁解はしない。責任は取る。
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野心も私心もない。あるのは素心だけ・・・
スケールのでかい視座とぶれない軸をもった強さ。
昔の日本人というのは、こういう人を輩出していたのだな。
同時代を生きた白洲さんとはまた違いますが偉大。
若かりし日の彼がビジネスマンとして、どのような変遷をへて生きてきたのかもう少し詳しく知りたいという思いに駆られたのでした。
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「生来、粗にして野だが卑ではないつもり。」石田禮助さま、すばらしい人でした。ますますこの言葉が好きになりました。こんな人になりたい!!伝記読むのも大切ですね。
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三井物産で大活躍した後、78歳で国鉄総裁になり、合理化を進めた石田礼助の人生。頑固、自分のポリシーを曲げない生き方は、まさに武士そのものであるが、三井物産時代には海外勤務が長く、実は国際人でもある。
国際社会の中で生きていくには、海外のしきたりに合わせる必要もあるのだろうけど、彼のようにしっかりとした日本人であることを軸に、ポリシーを曲げずに生きていくことこそが実は大事なんだろうと思う。
城山さんの描いた広田弘毅や、別の著者だけど、白州次郎の生きかたも同様だろう。政治でもビジネスでも、いまこそこういう人が必要なんだろうけど。
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全く予備知識無しで読んだが面白かった。大人物とはこのような人を指すのであろう。正しい信念を持ってそれを貫ける人。今の日本にいるのだろうか…。
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「粗にして野だが卑ではない」元三井物産社長、国鉄第五代総裁の物語。「リーズナブル」であるか、という一本筋を通す気骨の人物。
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粗にして野だが卑ではないとはまさに当意即妙。
筋を通した生き方、倫理観に基づいた自分の中の確固たる価値観。
自分はこれからの人生で築いていけるのだろうか?
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何処かで聞いたことはあったけど、どんな人が言ったコトバかは知らなかった。
自分にも周囲の人々にも「卑」であることをなによりも忌避した男。
常に信念を貫き、周りの人々を惹きつけてやまなかった「大きな」男。対立する相手さえ、味方にしてしまう懐の大きさがカッコ良すぎる。
痛快、爽快な生き様に憧れる。
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三井物産から国鉄総裁という誰もが嫌うポストを引き受けた石田氏の爽やかな人生。はっきり物をいい、また自らの利益にこだわらない、各方面から恐れられ、また親しまれた同氏が孫の2人の女の子には好々爺であったり、国鉄の現場で汚い服でいたところ、「こら爺さん危ないぞ」と声をかけられて、落ち込んだり、毎日賛美歌を歌って一日を始めるクリスチャンであったことなど、初めて知り、新鮮でした。タイトルからも同氏の心意気が伺えます。
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石田禮助の爽やかさが気持ちいい。半沢直樹みたいな痛快さ、でも石田禮助は実在の人物だから、比べるべくもなく、石田禮助はすごい。
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2013年9月22日に開催された、第9回ビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「映画化したい本」。
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恥ずかしながらこの方の存在を知りませんでした。
三井物産を経て国鉄の総裁を勤めた男。
芯がぶれずにしっかりとした生き方は多くの人に影響を与えたのでしょう。
こんな風な生き方をしてみたいと強く思いました。
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こういう、もはや歴史となりつつあり、だけど案外近い過去である時代に、こういう変な傑物がいたことを知れてよかった。石田のあらゆる「卑」との闘いが、パブリック・サーバントであり続けるという信念が、城山さんの熱っぽい筆で描かれている。鋭い目をしたジイさんが背筋を伸ばした表紙の石田が話す声まで聞こえてきそう。