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クラウディ みんなのレビュー

  • 辻 仁成 (著)
  • 税込価格:4404pt
  • 出版社:集英社
  • 発行年月:1993.3
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.5

評価内訳

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紙の本

都市を彷徨うハイエナ。

2001/04/10 02:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゴンス君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品を書いていた頃の辻仁成は、いつも何かに苛立っていた。ラディカルに都市を彷徨し、行き場を見失えばカタルシスのように一気に魂を吐き出す。それはまるで都市を彷徨う得体の知れないハイエナのように、苛立ちながら必死に出口を模索していた。そう、「都市」と「焦燥感」、この頃の彼のテーマはまさしくそれだった。
 この作品には、それがもっとも顕著に示されている。前作『ピアニシモ』(処女作)で〈成長〉したと思った辻ワールドはまたもや『クラウディ』で苛立つ。結局それは芥川賞受賞作の『海峡の光』まで続くのだが、都市に向かって苛立つその姿勢は今の10代にも有効だろう。
 さて、肝心の内容だが、この作品は小説というよりも「長編詩」に近いものがる。最後には前述した「苛立ち」を「都市」に向けて一気に爆発させるのだが、その部分の詩的表現がテンポの良いスピード感を感じさせ、読者をしばし陶酔させる。そんな作品である。
 今の辻仁成には何ら魅力を感じないが、この頃の彼はヴァイタリティーに満ち溢れていた。作家なんて言葉はとてもじゃないけど似合わない、文学的な作品だとも思わない、けれども、おそらく本人もある程度は自覚はしているのだろうけど、それを堂々と果敢にも示して見せたからこそ、この頃の辻仁成は輝いていたんだと思う。

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2005/09/21 08:31

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