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紙の本
原点にして、永久の島
2009/04/23 18:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとっての読書の原点であり、ファンタジーの原点である作品。のみならず、本邦ファンタジーの礎であり、ライトノベルのメディアミックスのパイオニアである作品だと思います。
数多のメディア展開、続編や番外編が世に出されていますが、作者もあとがきで述べているように基本となるのは、このパーンとディードリットを主役とする『ロードス島戦記』全7巻でしょう。この2人は私にとっての永遠のヒーロー&ヒロインです。
純朴で、無鉄砲で、正義感が強く、やたらお人好し。少年らしい単純さで英雄を夢見て旅立ち、幾多の試練をくぐりぬける中で、真の英雄へと成長していくパーンの姿はいつ見ても胸が熱くなります。可憐で美人で勝気でやきもち焼きで一途なディードリットは、私の中で究極のヒロインです。
そしてそれを取り巻く登場人物たちの魅力的なこと!数え切れないくらいいるのですが、私の中で大きな存在なのは、争いを好まず、目立つことも好まないにもかかわらず、強い意志をもってロードスの平和のために苦難に立ち向かい続ける真の賢者、魔術師スレインです。そのほかにも、とにかくカッコイイ傭兵王カシュー、パーンの幼馴染のエト、話が進んでいけば、パーンに思いをよせディードをやきもきさせる女戦士シーリスや、陽気な吟遊詩人マールがあらわれ、そして、パーンの最大のライバルとなるマーモの騎士アシュラムも欠かすことのできない勇者です。これら大勢の登場人物たちがこのロードス島を舞台にいきいきと活躍します。
しかし、これほどキャラクターが立っていて、さらに小説としての完成度がそれほど高いわけではない(やはり作者の水野良は小説家ではなくゲーム作家なんですよね)にもかかわらず、不思議とこの作品はキャラクター頼みの小説になっていません。それはやはりこの物語がTRPGからきていること、登場人物たちの冒険を作者がゲームマスターの視点で、俯瞰で見つめていることが根本にあるのではないかと思います。
個々の登場人物の個性や背景や信念が確固としてあり、それでいて物語はそれに頼らず物語としての力を持って淡々と進んでいく。そこから生まれる感動がこれほど強く深い。それを確認させてくれるという意味でも、やはり私にとってこの作品は、読書の原点であり、ファンタジーの原点です。
紙の本
そして、呪われた島は…
2001/09/01 10:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:賢者の石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻で「ロードス島戦記」は完結となる。振り返ってみれば、本当に数多くのキャラクターと、壮大な物語展開、戦乱と策謀の入り乱れた、ファンタジーの大巨編であった。
主人公サイドはもちろん、敵役となるキャラクターも魅力的であった。灰色の魔女カーラ、マーモ皇帝ベルド、黒衣の将軍アシュラム、黒の導師バグナード…前回から主人公となったスパークは、バグナードからニースを取り戻すことができるのか? それはあなた自身がこの本を手にとってたしかめて欲しい。きっと、ロードスで起こった戦乱の果てに、あなたはかつて感じたことのないカタルシスをおぼえるだろう。
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