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物理学者がつれづれに書く昭和8年の科学エッセイ。
映画の感想も。←興味深い。
漱石先生の思い出を拾いながら読んだ。
金平糖のエッセイは有名なようで、金平糖の会社のHPでも引用されていた。
雨の日や雪の日にコーヒーが美味しいのはなぜか。
「近ごろの若い者は」→寺田センセイも言ってた(笑) 人類は、誰もが、生涯に何度か口にするんだね。
「素材」と「作品」
蜘蛛の糸を使って天体観測。
今は日本人が記録好きだけど、当時はアメリカが記録好き。
探すものは無い。←わかる!
墨を手作りしてたっぽい。
神話と地球物理学
記紀…素戔嗚尊が糞をまき散らす
…天手力男の命が天の引き戸を放り投げる。
→火山活動を書いたものではないか。
←はじめて知った仮説!
1度、蹄鉄みたいな靴を買って、エラい目にあってはった。
お子さんの発見
「ウムーー」と言ってると蚊かよってくる
→試したくないが、試してほしい。
アンナ・パブロワの舞台を観にいったらしい!生!
火災の科学
←現在の科学と異なる。
科学と文学
芸術としての文学と科学
←福岡博士の本を思い出した。そう、理系・文系で分けるなんてナンセンスなんだ。
ジャーナリズムに物申す。
・新聞の文学的な嘘への許容。
・科学的なうそ、事実をねじ曲げるような嘘は許さん。
自殺者の増加。
→取り上げる新聞記事も気を付けてほしいとの苦言。
中国物以外も・アンデルセンやグリム、アラビアンナイトやロビンソンクルーソーを読んでいた。
そのかたわらで、歌う炎を作ろうとして爆発させたり、電池を作りそこなったりしていた。
探偵小説のあけぼの。
歴史は勝者の文学
→日記や随筆で補う。
昔話の超・解釈って、この頃からあって、やはり話題になっていたのね。
当時のロシアを警戒していたような文章も見える。
「おとぎ話はおとぎ話で良いのである。」
文部省の監督がゆきすぎて、授業が窮屈。
←もう、片鱗が見えていたのか。
火の玉の科学
←今は、ほぼ解明している。こわいものがないのは寂しいというのはその通りだなと思う。
零和の世と、不謹慎だったり、科学的な発明発見だったりを比べながらよむのが楽しい。
「ことしはヒトラーがたくさんな書物の灰をこしらえた。」